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トレード日誌テンプレート|記録項目・週次レビュー・改善につなげる書き方

トレード日誌テンプレート|記録項目・週次レビュー・改善につなげる書き方 | SG Group

Financial Templates Hub — 記録・レビュー 03

トレード日誌テンプレート|記録項目・週次レビュー・改善につなげる書き方

トレード日誌の目的は、勝ち負けを並べることではなく、判断理由・ルール順守・気づきという「ブローカー履歴に残らない情報」を残し、次の一取引を変えることです。本記事は、日誌に残す項目を10領域へ分類し、事実と解釈を分ける欄構成、一つの架空トレードを計画・約定・決済・レビューの4時点で追う書き方、そして週次・月次レビューで改善へ変える流れを、無料テンプレートへの導線とともにまとめます。

  • 日誌はブローカー履歴の欠落(理由・ルール・感情・変更経緯)を補う補助記録
  • 事実欄と解釈欄を分け、勝敗でプロセス評価を逆転させない
  • 一つのトレードを計画時・約定時・決済時・レビュー時の4時点で記録
  • 週次は偏りと再発防止、月次は項目そのものを見直す
読了目安約13分
更新日2026年7月14日
対象履歴は残るが改善に使えていない個人トレーダー
種別教育・記述的な文書設計の解説

この記事の要点

  • トレード日誌は、識別情報・計画・執行・コスト・結果・観察・心理・ルール順守・学び・次回策の10領域を、事実と解釈を分けて残す補助記録。
  • ブローカー履歴は「何が起きたか」を、日誌は「なぜそうしたか・次にどうするか」を担当する。二重入力を避ける設計にする。
  • 一つの架空トレードを計画時・約定時・決済時・レビュー時の4時点で追うと、記録タイミングと欄構成が体感で分かる。
  • 週次レビューは件数・ルール違反・予定外コスト・偏りを確認して行動を一つ決め、月次は項目そのものを見直す。
  • 本文・表・図・スキーマ設計ツールの例はすべて架空の教育用データ。テンプレートは文書作成の補助で、成績改善や法令適合を保証しない。
目次を開く
  1. 結論:日誌に何を記録するか
  2. 履歴だけでは足りない理由
  3. 記録項目を10領域に分類する
  4. 事実・解釈・行動・次回策を分ける
  5. 架空トレードを4時点で記録する
  6. 日次・週次・月次のレビュー循環
  7. 日誌スキーマ設計ツール(教育用)
  8. 出力形式の選び方
  9. よくある失敗と確認手順
  10. Hubでの使い方(Free→Pro)
  11. よくある質問
  12. まとめと次の一歩
  13. あわせて読みたい

結論

結論:トレード日誌には「履歴に残らない情報」を残す

トレード日誌テンプレートで最初に決めるべきは、様式の見た目ではなく「何を残すか」です。結論から言えば、日誌には識別情報・計画・執行・コスト・結果・MFE/MAEなどの観察・心理・ルール順守・学び・次回の具体策という10領域を、事実と解釈を分けて記録します。約定価格や損益はブローカーの取引履歴に正確に残りますが、なぜ入ったか、どのルールに従ったか、途中で何を感じ、次に何を変えるかは残りません。日誌はこの欠落を補うための補助記録です。

もう一つの原則は、日誌を勝ち負けの得点表にしないことです。ルールを破ったのにたまたま勝ったトレードは、結果だけ見れば「成功」ですが、繰り返せば損失につながる危険な癖です。逆に、計画どおり正しく実行して損切りになったトレードは、プロセスとしては合格のことがあります。だからこそ、勝敗ではなくルール順守と実行品質でプロセスを評価し、改善行動を毎回一つに絞ります。トレード計画そのものの立て方はトレード計画テンプレートの記事で扱うため、本記事は「実行した後に何を残し、どう振り返るか」に集中します。

本記事の数値・図表・スキーマ設計ツールの例は、すべて架空の教育用データです。トレード日誌テンプレートは文書作成を助ける道具であり、投資助言や、成績が改善するという保証ではありません。金融文書テンプレート全体の位置づけを先に把握したい場合は、シリーズの親ガイドである金融文書テンプレート完全ガイドから読むと、各テンプレートの役割分担が見えます。

目的

なぜブローカー履歴だけでは足りないのか

多くのトレーダーは「取引履歴があるから記録は足りている」と考えますが、履歴と日誌は担当する情報が違います。ブローカーの履歴は、約定価格・数量・約定時刻・損益といった結果の事実を機械的に残します。しかし、その一取引をなぜ選んだのか、どのセットアップに従ったのか、事前に決めたルールを守れたのか、途中で焦って手を出さなかったか、次に何を変えるのか——判断の経緯は一切残りません。

この差は、時間が経つほど大きくなります。3か月前のトレードを履歴だけで見返しても、「なぜここで入ったのか」を思い出せず、改善材料になりません。日誌は、履歴が答えられない「なぜ」と「次にどうする」を担当し、履歴と組み合わせて初めて一取引の全体像が復元できます。役割を整理すると、履歴は何が起きたか、日誌はなぜそうしたか・次にどうするかです。

ここで大切なのは、両者を競合させないことです。約定価格や損益のように履歴からそのまま取り込める欄は、日誌側で手入力による二重管理をしない設計にします。日誌が担当するのは、履歴に存在しない情報に絞る——これが記録を続けるための最初のコツです。次章では、その「履歴に無い情報」を具体的な10領域へ分類します。

項目設計

記録項目を10領域に分類する

日誌の項目は、思いつくまま並べるとすぐに破綻します。次の10領域に分けて考えると、抜け漏れと重複を避けられます。すべてを最初から埋める必要はなく、まずは太字の必須4領域から始め、慣れてから残りを足します。

  1. 識別情報:日付・時刻・銘柄・方向(買い/売り)・セットアップ名・日誌ID。並べ替えと検索の起点になります。
  2. 計画:想定エントリー・損切り・利確目標・数量・根拠。執行前に埋めます。
  3. 執行:実際の約定価格・約定時刻・スリッページ。計画との差がここで見えます。
  4. コスト:スプレッド・手数料・スワップなど。実現コストの詳細分析は取引コスト計算のガイドに送り、日誌では発生の有無と概算に留めます。
  5. 結果:決済価格・決済時刻・実現損益・pips(またはpoint)。履歴と一致するか照合します。
  6. 観察:MFE(最大含み益)・MAE(最大含み損)・保有時間。決済とストップの妥当性を後から検証できます。
  7. 心理・行動:エントリー時/待機中/決済時の状態。自由記述だけでなく状態名の選択肢を用意します。
  8. ルール順守:事前に決めたルールを守れたか(○△×)。守れなかった項目を必ず一つ探します。
  9. 学び:この一取引から言えることを一〜二文で。
  10. 次回策:次の取引で変える行動を一つだけ。抽象論ではなく検証可能な形にします。

数量が自分のリスク許容度に合っていたかは、日誌では「ルール順守」欄のチェックに留め、計算そのものはロット計算のガイドへ、リスク上限の文書化はリスク管理計画テンプレートの記事へ送ります。日誌にすべての計算を抱え込ませないことが、続けられる項目設計の要点です。

個人情報の取り扱い:日誌には氏名・住所・生年月日・口座番号・本人確認番号・ログイン情報などを記録しないでください。銘柄や日付といった取引事実だけを残し、個人を特定する情報は必要最小限に分離します。

欄構成

事実・解釈・行動・次回策を分ける

10領域を並べただけでは、「事実」と「感想」が同じ欄に混ざり、後から見返しても何が起きたのか判別できません。そこで、記録を4つのレイヤーに分けます。下の図は、下から順に事実→解釈・観察→行動(ルール順守)→次回策と積み上がる構造を示したものです。

事実・解釈と観察・行動とルール順守・次回策の4レイヤーで日誌を分ける構造図 最下層が事実、その上が解釈と観察、その上が行動とルール順守、最上層が次回策。下ほど客観的で変わらず、上ほど主観と判断を含むことを示す積層図。数値は含みません。 記録の4レイヤー:下ほど客観的な事実、上ほど判断と行動 ① 事実 約定価格・時刻・損益・pips(履歴と照合できる客観データ。解釈を混ぜない) ② 解釈・観察 MFE/MAE・感情の状態名・「なぜそう動いたか」の見立て(事実とは別欄) ③ 行動・ルール順守 事前ルールを守れたか(○△×)。守れなかった項目を一つ特定する ④ 次回策 — 次の一取引で変える行動を一つだけ決める 客観 → 主観・判断
概念図記録レイヤー図。①事実と②解釈を欄で分けることが核心。勝敗(結果)で③④の評価を逆転させないよう、ルール順守と次回策は事実欄から独立させます。

このレイヤー分けの実務上の効果は二つあります。第一に、事実欄を後から書き換えないという規律が生まれます。損切りになった後で「本当はこう思っていた」と事実を塗り替えると、記録の価値が失われます。第二に、感情を独立した欄に置くことで、勝敗の言い訳ではなく「同じ心理状態が偏って負けにつながっていないか」という分析材料として扱えます。事実・相手方の申告・作成者の観察・推定・意見をラベルで区別する考え方は、顧客向け文書でも共通する設計で、詳しくは親ガイドの文書品質の章に整理があります。

一貫した架空例

架空トレードを4時点で記録する

記録のタイミングを体感するために、一つの架空の教育用トレードを、計画時・約定時・決済時・レビュー時の4時点で追います。以降の表・図・スキーマ設計ツールの例も、この同じトレードの値で通します。銘柄名・数値はすべて教育目的の例示で、実在する商品・成績ではありません。

教育用の架空例です。実在する顧客・事業者・商品・契約ではなく、法的助言や提出用の完成文書でもありません。銘柄「USDJPY(例示)」は記録形式を示すための仮の表記です。
表1:架空トレード「T-0142」を4時点で記録する(教育用の例示。実在の取引ではありません)
時点記録する事実解釈・観察行動・次回策
① 計画時
06-12 09:10
銘柄 USDJPY(例示)/ロング
想定 156.20/損切 155.80
目標 157.00/0.30ロット
上位足が上昇トレンド、サポート反発を想定。想定リスクリワード 2.0。 ルール確認:指標発表の前後30分は入らない。条件を満たすまで待機。
② 約定時
06-12 09:32
約定 156.24(+4pips滑り)
スプレッド 0.3pips想定
想定より4pips不利に約定。スリッページを事実として記録。 成行で追わず指値で入る運用を検討(候補メモ)。
③ 決済時
06-12 14:05
決済 156.72/+48pips
実現損益 ≒ +14,400円
MFE +64pips(目標手前まで)/MAE −12pips。目標4pips手前で反落。 戻り高値で手動利確。利確条件が明文化されていなかった。
④ レビュー時
06-12 当日中
確定:+48pips/保有 4時間33分 指標回避ルールは順守(○)。利確ルールは未定義(△)。勝ちだが実行に穴。 次回策:「目標手前10pipsで半分利確」の基準を1つ決めて次回検証。

この例が示すのは、「勝ちトレードにも改善点がある」という点です。結果は+48pipsの利益ですが、レビュー欄を見ると利確ルールが未定義だったことが分かります。もし結果だけを記録していたら、この穴は次も放置され、いつか大きな戻しで利益を失う原因になります。事実(+48pips)と解釈(利確が偶然うまくいった)を分けているからこそ、勝ちの裏にある課題を一つ拾えるのです。MFE/MAEの考え方や、決済・ストップの検証としての使い方は、バックテストのガイドにある成績指標の整理と合わせると理解が深まります。

レビュー循環

日次・週次・月次のレビュー循環

日誌は書いて終わりではなく、決まった間隔で読み返して初めて改善につながります。記録とレビューは次の循環で回します。日次で一取引を記録し、週次で偏りと再発防止を確認し、月次で項目そのものを見直して、また次の計画へ戻る——この一周が学習のサイクルです。

計画から約定・決済・日次記録・週次レビュー・月次改善を経て計画へ戻る循環図 計画、約定、決済、日次記録、週次レビュー、月次改善の6段階を左から右へ矢印でつなぎ、月次改善から計画へ戻る循環を破線で示した概念図。数値は含みません。 計画 エントリー前 根拠・損切・目標 約定 執行 価格・滑り 決済 結果 損益・MFE/MAE 日次 日次記録 当日中に記入 週次 週次レビュー 偏り・再発防止 月次 月次改善 項目自体を見直す 月次改善で見直した項目を、次の計画へ反映して一周する(破線)
概念図記録とレビューの循環。日次は記入、週次は偏りと再発防止、月次は項目そのものの見直しと役割が異なります。

週次レビューで確認する5項目

週次レビューは、個別トレードの勝ち負けを追う場ではなく、繰り返し現れるパターンを探す場です。確認は次の5項目に絞り、最後に「次週に変える行動を一つ」だけ決めます。多くを決めようとすると実行されないため、行動は必ず一つです。

  • 取引件数:計画した回数と実際の回数の差(過剰取引の兆候)。
  • ルール違反:守れなかったルールと、その回数。
  • 予定外コスト:想定外のスリッページ・手数料・スワップが出た取引。
  • 偏り:時間帯・銘柄・セットアップ別に、負けや違反が偏っていないか。
  • 再発防止:同じ失敗が前週から繰り返されていないか。

月次では「項目そのもの」を見直す

週次が記録の中身を見るのに対し、月次は記録の枠組みを見ます。ほとんど埋まらない欄、逆に毎回同じ値しか入らない欄は、項目として機能していません。使われない欄は削り、判断に効いている欄は残す——この棚卸しを月に一度行うと、日誌が肥大化せず、書く負担も抑えられます。項目の版を変えたときは、いつ・なぜ変えたかを一行残すと、過去の記録との比較が崩れません。版管理や変更履歴の設計を本格的に行う段階では、文書の版管理・承認フロー・監査証跡の記事が参考になります。

教育用ミニツール

トレード日誌スキーマ設計ツール(教育用)

ここまでの考え方を、自分の取引スタイルに合わせて項目案へ落とすための小さな教材です。取引スタイルや記録にかけられる時間、記録したいコスト・心理・ルール項目を選ぶと、必須/任意フィールド、記録タイミング、週次質問、推奨出力形式の案を表示します。成績評価・勝てる戦略の判定・心理診断は行いません。入力は保存・送信されず、ブラウザ内だけで処理します。氏名・口座番号などの個人情報は入力しないでください。

1トレードあたりの情報量と記録の頻度に影響します。
記入のタイミングの案が変わります。
MFE/MAEなど手間のかかる欄を任意に含めるか判断します。
週に一度、偏りと再発防止を確認する項目です。
記録したいコスト項目
記録したい心理項目
記録したいルール項目

必須フィールド

識別情報(日付・時刻・銘柄・方向・セットアップ・日誌ID)/計画(想定エントリー・損切り・利確・数量・根拠)/執行(約定価格・約定時刻・スリッページ)/結果(決済価格・決済時刻・実現損益・pips)/学びと次回策(各1行)

任意フィールド(選択に応じて)

コスト:スプレッドコスト:スリッページ心理:エントリー時の感情ルール順守:指標発表の回避ルール順守:最大ロット上限観察:MFE・MAE(10〜15分確保のため推奨)

記録タイミング

毎トレード記録:計画は執行前に、執行と結果は決済直後に、学びと次回策は当日中に記入します。

週次レビューの質問

件数/ルール違反の有無/予定外コスト/時間帯・銘柄・セットアップの偏り/次週に変える行動を1つ

推奨出力形式

定型項目は表形式(CSV/TXT)、根拠やレビューコメントは文章(Markdown/HTML)に分けると扱いやすい構成です。スイングは1トレードの情報量が多いため、文章欄を厚めに取ります。

これは項目設計の下書きを補助する教材で、成績の改善・勝率・法令適合・顧客適合性を保証するものではありません。実際の運用前に、口座通貨・タイムゾーン・手数料単位を全記録で統一し、個人情報を含めないことを確認してください。正式なテンプレートと現行の項目・出力形式は、金融テンプレートHubでご確認ください。

上のツールは項目の当たりを付けるための簡易版で、実サービスのテンプレートより単純化しています。実際の様式・入力欄・出力形式は金融テンプレートHubで現行版をご確認ください。JavaScriptが無効な場合は、上の初期選択(スイング/毎トレード/10〜15分など)に対する出力例がそのまま表示されます。

出力形式

出力形式の選び方:TXT・Markdown・HTML・JSON・印刷

日誌をどの形式で残すかは、後で何をしたいかで決めます。集計したいのか、読み返したいのか、他ツールへ渡したいのかで最適解が変わります。次の表は、代表的な形式の向き・不向きを整理した教育用の一般整理です。形式そのものが法的適合や長期保存を保証するわけではない点に注意してください。

表2:日誌の出力形式と用途の比較(一般的な整理。対応形式は現行サービスでご確認ください)
形式向いている用途留意点
TXT最小限のメモ、環境を選ばず開ける普遍性集計や書式化には不向き。項目の区切りを自分で決める必要。
CSV/表計算件数・偏りの集計、時間帯や銘柄での並べ替え文章の根拠やレビューは書きづらい。列設計を先に固定する。
Markdown根拠・レビューコメントなど文章中心の記録集計は別途必要。見出しと箇条書きの規則を統一する。
HTML図や表を含めた読み返し用、印刷前の整形作成の手間が増える。自己完結の体裁確認が必要。
JSON他ツールへの受け渡し、構造化した再利用人が直接読むには不向き。キー名の一貫性が前提。
印刷/PDF対応HTML一定時点の記録を固定して保管・共有PDF対応HTMLはPDF/A認証済みPDFそのものではなく、真正性を自動保証しない。

現実的には、定型項目をCSVや表で、根拠やレビューを文章(Markdown/HTML)で、と役割分担するのが続けやすい構成です。形式を後から変えたくなったときに移しやすいよう、項目名と並び順を最初に決めておきます。多言語で記録する場合の翻訳QAや用語統一、RTLや出力形式の対応は、多言語金融文書テンプレートの記事で扱います。

失敗と確認

よくある失敗と確認手順

日誌が続かない、あるいは続いても改善につながらないとき、原因はたいてい次のどれかです。あわせて、記録を共有・保管する前の確認手順を挙げます。

続かない・効かない主な原因

  • 項目が多すぎる:最初から20欄を用意すると埋まらず放置される。必須4領域から始める。
  • 事実と感想が混在:同じ欄に価格と言い訳が混ざり、後から事実を判別できない。レイヤーを分ける。
  • 勝ち負けの得点表化:損益だけを追い、ルール順守と実行品質を評価していない。
  • 改善行動が多すぎる:一度に複数を変えようとして何も実行されない。次回策は一つに絞る。
  • 単位・時刻の不統一:口座通貨・タイムゾーン・手数料単位・pip/pointがバラバラで集計できない。
  • スクリーンショットの散逸:保存先とファイル名が不揃いで、後から取引と結び付かない。

共有・保管前の確認手順

  • 数値・日付・通貨・タイムゾーン・銘柄名が全記録で統一されているか。
  • ファイル名が日付先頭の固定規則(例:2026-06-12_USDJPY_T0142)にそろっているか。
  • スクリーンショットや外部チャートが同じ命名規則・保存先にまとまっているか。
  • 事実欄に後からの解釈が混入していないか。未確認項目は「未確認」と明記されているか。
  • 氏名・口座番号・認証情報などの個人情報が含まれていないか。

この確認は、記録の正確さを高めるための自己点検であり、法令適合や監査対応を保証する手続きではありません。チェックリストを満たしても「安全」「審査に通る」といった結論にはなりません。広告表示や顧客向け文書の審査観点そのものは、金融広告審査チェックリストの記事で別途扱います。

Hubでの使い方

Hubでの使い方:Freeで構造を確かめ、Proで業務に載せる

ここまでの項目設計を、実際のテンプレートで形にする流れを整理します。基本の導線は、まずFreeで無料のトレード記録・週次レビュー用テンプレートの構造を確認・利用し、反復出力や複数の保存形式、出力履歴が必要になったらProの対応範囲を比べる、という順序です。

  • Free:登録なしで使える無料テンプレートで、記録項目とレビューの型を確かめる。まずは本記事の必須4領域が入っているかを見る。
  • Pro:同じ様式での反復出力、複数の出力形式、一定期間のローカル出力履歴などを業務として回したいときに検討する。対応言語・履歴期間・アカウント数などは変わり得るため、プランページで最新を確認する。

投資仮説や銘柄分析のメモを別テンプレートで管理したい場合は投資仮説テンプレートの記事が、記録した学びを日本語記事全体の中で位置づけたい場合は日本語の金融学習記事一覧が入口になります。マクロ環境の把握など取引の外側の分析はマクロ分析のガイドへ切り分けると、日誌自体は軽く保てます。テンプレートの種類や対応範囲は更新され得るため、本文に固定の件数は載せていません。最新はサービス側でご確認ください。

FAQ

よくある質問

トレード日誌には何を記録すべきですか?
識別情報・計画・執行・コスト・結果・MFE/MAEなどの観察・心理・ルール順守・学び・次回策の10領域を、事実と解釈を分けて記録します。ブローカー履歴に残る約定価格や損益は結果側の一部にすぎず、判断理由やルールを守れたかは日誌側で補います。最初から全項目を埋めようとせず、まずは計画・執行・結果・次回策の4つを固定し、慣れてから心理やMFE/MAEを足すと続きやすくなります。項目の分類は本文の記録レイヤー図で確認できます。
取引履歴だけでは不十分ですか?
不十分です。ブローカーの取引履歴は約定価格・数量・損益といった結果を正確に残しますが、なぜ入ったか、どのルールに従ったか、途中でどう感じたか、次に何を変えるかは残りません。日誌はこの欠落を補う補助記録で、履歴が「何が起きたか」を、日誌が「なぜそうしたか・次にどうするか」を担当します。両者は競合せず、履歴からコピーできる欄は日誌側で二重入力しない設計にすると負担が減ります。
勝ちトレードも振り返る必要がありますか?
必要です。勝ったかどうかと、計画やルールを守れたかは別の軸だからです。ルールを破ったのにたまたま勝ったトレードは、次に同じことをすると負けにつながりやすく、結果だけを見ると危険な癖を見逃します。逆に、正しく実行して負けたトレードは、プロセスとしては合格のこともあります。勝敗ではなくルール順守と実行品質でプロセスを評価し、勝ちトレードでも「守れなかった項目」を必ず一つ探す姿勢が有効です。
感情はどのように記録すればよいですか?
自由記述だけに頼らず、あらかじめ用意した短い選択肢と補足メモで記録します。たとえば「エントリー時:迷いなし/やや不安/焦り」のように状態名を決めておくと、後から集計しやすく、書く手間も減ります。感情は事実欄ではなく解釈・観察欄に分けて書き、勝敗の言い訳に使わないことが大切です。心理の記録は自己診断ではなく、同じ状況が偏って負けにつながっていないかを見つけるための材料として扱います。
週次レビューでは何を確認しますか?
その週の取引件数、ルール違反の有無、予定外に発生したコスト、時間帯・銘柄・セットアップの偏り、そして再発防止策を確認します。個別トレードの勝ち負けを追うより、繰り返し現れるパターンを探すのが週次の役割です。確認は三〜五項目に絞り、最後に「次週に変える行動を一つ」だけ決めます。項目そのものが実態に合っているかの見直しは、週次ではなく月次で行うと粒度がそろいます。
MFE・MAEは日誌に必要ですか?
必須ではありませんが、記録すると決済やストップの改善に役立ちます。MFE(最大含み益)は決済までに一度届いた最大の利益、MAE(最大含み損)は最大の含み損で、利確が早すぎないか、ストップが近すぎないかを後から検証できます。手入力が負担なら、まずは「目標に届いたか」「ストップ手前まで来たか」の二択から始め、慣れてから数値に置き換えます。MFE/MAEの定義や成績指標としての扱いは、バックテスト側の考え方と整合させると混乱しません。
Excelと文章テンプレートはどちらがよいですか?
集計や偏りの分析が目的なら表計算、判断理由や気づきを残すのが目的なら文章テンプレートが向きます。多くの場合は、数値・日付・ルール順守などの定型項目を表で、根拠やレビューコメントを文章で、と役割分担するのが現実的です。大事なのは形式そのものよりも、事実と解釈を分ける欄構成と、毎回同じ項目で記録できることです。後から形式を変えたくなったとき移しやすいよう、項目名と並び順を最初に決めておきます。
日誌の保存期間とファイル名はどう決めますか?
保存期間は自分の検証サイクルに合わせて決め、ファイル名は日付を先頭にした固定の規則にそろえます。たとえば「2026-06-12_USDJPY_T0142」のように、並べ替えたときに時系列になる形式が扱いやすいです。スクリーンショットや外部チャートも同じ命名規則と保存先にまとめ、タイムゾーン・口座通貨・手数料単位を全記録で統一します。氏名・口座番号・認証情報などの個人情報は、ファイル名にも本文にも含めないでください。

まとめ

まとめ:主質問への回答と次の一歩

トレード日誌テンプレートで本当に残すべきは、勝ち負けの並びではなく、ブローカー履歴に残らない「なぜ入ったか・ルールを守れたか・次に何を変えるか」です。識別情報から次回策までの10領域を、事実と解釈を分けて記録し、勝敗ではなくルール順守と実行品質でプロセスを評価する——この設計が骨格になります。

運用では、(1)必須4領域から始めて項目を増やしすぎない、(2)事実欄と解釈欄を分ける、(3)一取引を計画・約定・決済・レビューの4時点で残す、(4)週次で偏りと再発防止を確認し行動を一つ決める、(5)月次で項目そのものを見直す——この5点を押さえれば、日誌が改善につながります。あとは、次の一取引を同じ項目で記録するだけです。

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FH04:リスク管理計画テンプレート|1トレード損失・日次上限・停止ルールを文書化 — 日誌で気づいたルールの穴を、事前の管理計画として固めましょう。