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FX・XAUUSD・株価指数・暗号資産CFDの取引コスト計算|単位と保有費用の違い

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取引コスト計算 · TC08

FX・XAUUSD・株価指数・暗号資産CFDの取引コスト計算|単位と保有費用の違い

CFD 取引コスト 計算の枠組みは商品が変わっても共通ですが、入力する値が違います。total costは「スプレッド+手数料+保有費用+通貨換算」を口座通貨のall-in costへ足し合わせる形で共通です。一方で、1pip/point/tickの価値、contract size、commission basis、funding、配当調整は商品・業者で異なります。だからこそ、FX・金(XAUUSD)・株価指数CFD・暗号資産CFDそれぞれの公式仕様を、同じ計算入力へ翻訳する作業が必要になります。本記事では価格単位の違い、1unit valueの求め方、架空の4商品を同じ口座通貨へそろえるall-in cost比較、配当調整・rollover・fundingの区別、通貨換算までを図解し、無料計算機での確認手順につなげます。

読了目安約16分
更新日2026年7月14日
レベル初中級トレーダー
シリーズ取引コスト計算 TC08
  • total costの共通枠組みと、商品ごとに異なる入力の見分け方を整理する
  • pips・points・ticksの表示桁数と1unit value(口座通貨いくら)を混同しない
  • 架空の4商品を同じ円建てall-in costへ換算し、3日総コストで比較する
  • 配当調整・rollover・fundingを同じ「swap」とせず符号付きで扱う
  • ミニ計算機で商品横断のall-in costとbreak-even unitsを試算する

Answer

結論:total costの枠組みは共通、入力は商品ごとに翻訳する

FX、金(XAUUSD)、株価指数CFD、商品CFD、暗号資産CFDのCFD 取引コスト 計算は、「total cost=スプレッド+手数料+保有費用+通貨換算」という同じ枠組みで扱えます。違うのは足し合わせる入力値です。1pip/point/tickの価値、contract size、commission basis、funding、配当調整は商品と業者で異なるため、公式のsymbol specification(銘柄仕様)を計算入力へ翻訳する工程が欠かせません。逆に言えば、この翻訳さえ正しければ、どの商品も同じ口座通貨のall-in cost(総コスト)へそろえて公平に比べられます。

本記事は「商品ごとの入力仕様とコスト部品」に集中します。総コストと損益分岐の全体像を先に押さえたい場合は、親記事の取引コスト計算完全ガイド(スプレッド・手数料・スワップから損益分岐点を求める)から読むと、本記事の位置づけが分かります。以降で使う数値はすべて教育用の架空例で、実在の相場・特定業者の契約仕様・約定ではありません。実際の値は必ずご自身の口座と公式資料で確認してください。

Framework

共通枠組みと、商品ごとに変わるところ

まず「変わらない部分」と「変わる部分」を分けます。変わらないのは足し算の構造です。どの商品でも、取引を1回転(往復)すると次の4種類の負担が発生し得ます。

  • スプレッド:売値と買値の差。価格単位(pips/points/ticks)で提示され、1unit valueを掛けて金額化します。単位の換算はFXスプレッドのpips→金額換算の記事で基礎を扱っています。
  • 手数料(commission):片道/往復、1ロット当たり/固定/notional%など課金方式が商品で異なります。片道・往復の二重計上を避ける考え方はFX・CFDの取引手数料計算の記事を参照してください。
  • 保有費用:swap、funding、配当調整、rolloverなど。保有日数と3倍デーの反映はスワップポイント・オーバーナイト金利の記事で扱います。
  • 通貨換算:損益通貨と口座通貨が違うときの換算とmarkup。金・指数・暗号で効きやすい部品です。

変わるのは、これらを金額化するための入力値です。FXはpip、金はドル建てのpoint、指数はindex point、暗号はドル建てのpointと、価格単位がそもそも別物で、1unit value(1単位動くと口座通貨でいくらか)もcontract sizeで変わります。保有費用も、FXはswap、指数の現物連動CFDはfundingと配当調整、指数の先物連動CFDはrollover、暗号資産CFDはfundingと、名前も発生タイミングも違います。「枠組みは共通、入力は商品ごとに翻訳」という一文が、この記事の背骨です。

Units

価格単位と1unit value:表示桁数を金額価値と誤認しない

最初のつまずきは、価格の表示桁数金額価値と混同することです。FXの「0.6」、指数の「0.5」、金の「30」はどれも数字ですが、1単位動いたときの口座通貨での価値はまったく違います。だから、単位そのものを比べるのではなく、必ず1unit value(1pip/1point/1tick=口座通貨いくら)に直してから比較します。手順は3段です。第1にsymbol specificationでpip/point/tick sizeを確認、第2にcontract sizeを掛けて1単位動いたときの損益通貨での金額を出す、第3に必要なら口座通貨へ換算する、という流れです。

4商品の表示桁数と1unit valueの対応図 FX・金・指数・暗号CFDの架空の提示価格、価格単位(pip/point)、1unit valueを並べ、表示桁数と金額価値が別物であることを示す模式図。数字は教育用の架空例で実在の価格ではない。 商品 価格単位 1unit value(架空・円) FX USD/JPY 例:150.00 → 150.01 1pip = 0.01 1,000円 / pip XAUUSD(金) 例:3,000.00 → 3,000.30 1point = 0.01 150円 / point 株価指数CFD 例:5,000.0 → 5,000.5 1point = 1.0 1,500円 / point 暗号資産CFD 1point = 1.0($) 150円 / point 教育用の架空例。表示桁数と1unit valueは別物。棒の長さは金額価値の相対イメージ(数値ラベル併記)。
架空の教育用データ図1:同じ「0.5」でもFXのpipsと指数のpointsでは金額が違う。表示桁数ではなく1unit value(口座通貨)で比較する。棒の長さは価値の相対イメージで、正確な比較は数値ラベルで行う。

金や指数、暗号資産のcontract sizeとpoint価値の考え方は、数量設計の側でも重要です。金の契約サイズはXAUUSDの契約サイズとロット計算の記事、指数・暗号のpoint価値と数量は指数・暗号資産CFDのpoint価値と数量の記事で扱っています。本記事ではコスト側に絞り、1unit valueは「1単位動くと口座通貨でいくらか」を表す架空の確定値として使います。

Matrix

アセット別コスト部品マトリクス

商品ごとに、価格単位と主なコスト部品を一覧にします。以下は教育用の架空・一般化した整理で、実在業者の固定仕様一覧やランキングではありません。実際の単位・課金方式・保有費用は必ず公式仕様で確認してください。

表1:価格単位と主なコスト部品の対応(架空の教育用整理)
商品価格単位1unit value(架空)commissionの型保有費用の型配当調整通貨換算
FX(USD/JPY)pips(0.01)1,000円/pipspread込み or 別途swap(金利差)なし口座が円なら不要
XAUUSD(金)points(0.01)150円/pointspread込みが多いswap(保管等)なしドル建て→要換算
株価指数CFD(現物連動)index points(1.0)1,500円/point別途commissionありfunding(金利)あり(符号は向きで逆)建値通貨→要換算
株価指数CFD(先物連動)index points(1.0)1,500円/point別途commissionありrollover(限月交代)価格に内包され得る建値通貨→要換算
暗号資産CFDpoints($1.0)150円/pointspread中心 or 別途funding(変動・受払)なしドル建て→要換算

このマトリクスの読みどころは2つです。第1に、価格単位が違っても、1unit valueへ直せば同じ土俵に乗ること。第2に、保有費用の「型」が商品でまったく違い、swap・funding・rolloverを同じものとして扱うと計算を誤ること。次の節で、これらを口座通貨のall-in costへまとめる一般式を示します。

Formula

口座通貨all-in costの一般式(単位付き)

商品横断で使える正規化の式です。すべての部品を口座通貨へそろえてから足します。記号式、代入、結果を分けて示します。

all-in cost(口座通貨) = ( spread(units) × 1unit value(口座通貨/unit) + commission(口座通貨) + daily holding(口座通貨/日) × days ) × ( 1 + conversion rate )

各項の単位を明示します。spreadは価格単位(pips/points/ticks)、1unit valueは「1単位動くと口座通貨でいくらか」、commissionは往復の合計を口座通貨で、daily holdingは1日当たりの保有費用を口座通貨で、daysは保有日数、conversion rateは換算markup(例:0.5%=0.005)です。損益通貨が口座通貨と同じなら conversion rate=0 とします。break-even units(この商品で損益分岐に必要な単位数)は、all-in costを1unit valueで割ります。

break-even units = all-in cost(口座通貨) ÷ 1unit value(口座通貨/unit)

FXの架空例で代入します。USD/JPY、spread 0.6pips、1unit value 1,000円/pip、commission 0円、daily holding 30円/日、days 3、口座が円で conversion rate 0。

FX: ( 0.6 × 1,000 + 0 + 30 × 3 ) × ( 1 + 0 ) = ( 600 + 90 ) = 690円 / break-even = 690 ÷ 1,000 = 0.69 pips

金の架空例では損益がドル建てなので、換算markup 0.5%を最後に掛けます。spread 30points、1unit value 150円/point、commission 0円、daily holding 250円/日、days 3。

金: ( 30 × 150 + 0 + 250 × 3 ) × 1.005 = ( 4,500 + 750 ) × 1.005 = 5,276円 / break-even = 5,276 ÷ 150 ≈ 35.2 points

ポイントは、conversionを独立した最後の工程として掛けること、そしてbreak-even unitsをその商品の単位で読むことです。0.69pipsと35.2pointsは単位が違うので直接は比べられませんが、690円と5,276円という口座通貨のall-in costなら比較できます。コスト率や摩擦スコアとして読み解く方法は損益分岐pips・コスト率・摩擦スコアの記事に接続します。

Worked example

4商品の3日総コストを同じ円建てで比べる

同じ枠組みで、架空の4商品(FX・金・指数・暗号)を口座通貨(円)へそろえ、3日保有した場合のall-in costを比較します。数量はいずれも1lot、契約仕様はすべて教育用の仮定です。conversion rateは、損益がドル・建値通貨建ての金・指数・暗号で0.5%、円建てのFXで0%とします。

表2:架空4商品の3日all-in cost内訳(口座通貨=円、各1lot)
商品spread costcommission保有費用(3日)換算markupall-in costbreak-even units
FX(USD/JPY)600円0円90円0円690円0.69 pips
XAUUSD(金)4,500円0円750円26円5,276円35.2 points
株価指数CFD750円400円360円8円1,518円1.01 points
暗号資産CFD6,000円0円2,700円44円8,744円58.3 points

内訳の前提はこうです。FXはspread 0.6pips×1,000=600円、保有30円/日×3。金はspread 30points×150=4,500円、保有250円/日×3、換算0.5%。指数はspread 0.5points×1,500=750円、commission 400円、funding 120円/日×3、換算0.5%。暗号はspread 40points×150=6,000円、funding 900円/日×3、換算0.5%。同じ「3日保有」でも、保有費用が支配的な暗号と、spreadが支配的な金では、コスト構造がまるで違うことが分かります。

架空4商品の3日all-in cost積み上げ棒グラフ FX690円・金5,276円・指数1,518円・暗号8,744円の3日all-in costを、spread・commission・保有費用・換算markupの積み上げで示す架空の棒グラフ。暗号は保有費用の比重が大きい。 690 FX 5,276 1,518 指数 8,744 暗号 spread commission 保有費用 換算markup 教育用の架空例。数値ラベルで比較。
架空の教育用データ図2:架空4商品の3日all-in cost(FX690円・金5,276円・指数1,518円・暗号8,744円)。色に加え数値ラベルと凡例で内訳を区別。保有費用が支配的な商品では日数の影響が大きい。

1商品ずつのall-in costは本記事の式で手計算できます。ただし、複数商品を横並びにして、spread感応度や保有日数を振って比較したくなったら、その段階でPro相当の複数条件比較・感応度分析が役立ちます。まずは無料計算機で自分の1商品を計算し、次に横断比較の必要性を確かめてください。ブローカーや口座タイプを公平に比べる方法はブローカー・口座タイプの取引コスト比較の記事で扱います。

Holding types

配当調整・rollover・fundingを同じ「swap」にしない

保有費用は、名前が違えば計算も違います。「swap」とひとくくりにせず、商品ごとに型を見分けます。次の分類図で、代表的な4つを整理します。

保有費用の型(swap・funding・配当調整・rollover)の分類図 保有費用を、FX/金のswap、現物連動指数CFDのfundingと配当調整、先物連動指数CFDのrollover、暗号資産CFDのfundingに分類する模式図。呼び名と発生方法が異なることを示す。 保有費用(型は商品で違う) 同じ「swap」にしない swap(FX・金) 金利差・保管に基づく 多くは1日1回付与 3倍デーに注意 funding+配当調整 (現物連動 指数CFD) funding=金利で日々 配当調整=権利落ちで rollover(先物連動) 限月交代の一時点で ロールスプレッド等 日々fundingは無い型も funding(暗号資産) 資金調達コスト 1日複数回・変動あり 教育用の架空例。実際の発生時刻・回数・符号は業者仕様で確認。線種と枠色に加え文字ラベルで区別。
架空の教育用データ図3:保有費用の型。swap(FX・金)、funding+配当調整(現物連動指数)、rollover(先物連動指数)、funding(暗号資産)は発生方法が異なる。

配当調整は費用にも受取にもなる

株価指数CFDの配当調整は、構成銘柄が配当の権利落ちを迎えると指数(=CFD価格)が下がるため、その分をポジションへ調整する仕組みです。一般にロングは受け取り、ショートは支払う方向ですが、符号・タイミング・税の扱いは業者で異なります。架空例で、権利落ちで指数ポジションに600円の配当調整が生じるとき、ロングは−600円(受取=コストを下げる)、ショートは+600円(支払=コスト)のように向きが逆になります。配当調整をコストと決めつけず、符号付きで記録するのが安全です。継続的に符号付きで管理する台帳の考え方は配当調整・ロールオーバー・通貨換算の監査台帳の記事で扱います。

rolloverは限月交代の一時点で効く

先物連動CFDは期限があり、限月が交代(ロール)する時点で、旧限月から新限月への価格差やロールスプレッドが実質コストになり得ます。日々funding costが付く現物連動CFDと違い、rolloverはロールの瞬間に効くのが特徴です。保有が期限をまたぐ場合は、ロールの有無・時刻・価格調整方法を公式スケジュールで確認します。fundingの日次計算やswapとの違いはスワップ・オーバーナイト金利の記事が詳しいです。

Conversion

通貨換算コストを別工程として扱う

損益通貨と口座通貨が違う商品では、換算レートに上乗せされるmarkupが独立したコストになります。金や暗号のドル建て損益、外貨建て指数の損益を円口座で受け取るとき、業者は換算レートを使い、そこに小さなスプレッド(markup)を乗せることがあります。これをスプレッドや手数料と混ぜず、最後の独立工程として扱うと、二重計上や取りこぼしを避けられます。

架空例で、金の換算前all-in costが5,250円、換算markupが0.5%のとき、換算コストは 5,250×0.005=26.25円、約26円です。方向と単位も明確にします。ここでは「ドル建て損益を円へ換算し、円換算額に0.5%のmarkupが乗る」と仮定しています。実際にmarkupが発生するか、どのレート(仲値・カバー取引レート等)が使われるか、入出金時の換算と保有中の換算が別かは、必ず公式資料で確認してください。

換算コスト = 換算前all-in cost × conversion rate = 5,250 × 0.005 ≈ 26円
未考慮項目に注意:本記事の式では、簡単化のため換算markupをall-in cost全体へ一律で掛けています。実際には、換算が損益部分だけに掛かる、入出金時のみ発生する、固定minimum feeがある、などの違いがあり得ます。税・入出金費用・プラットフォーム料が計算に含まれるかも商品・業者で異なるため、正式な入力項目は無料の取引コスト計算機と公式仕様で確認してください。

Mini calculator

ミニ計算機:商品横断でall-in costを正規化する

4行(FX・金・指数・暗号)に、quoted spread(units)、1unit value(口座通貨)、commission(往復・口座通貨)、daily holding(口座通貨/日)、days、conversion(%)を入力すると、各商品のall-in cost(口座通貨)とbreak-even unitsを教育目的で試算します。実商品のpresetやライブレート、ランキングは作りません。入力はブラウザ内だけで計算し、どこにも送信・保存しません。まず下の静的な計算例(表3)で式の動きを確認し、その下のツールで数字を差し替えてください。

表3:静的な計算例(架空データ|ツールが動かない場合の参照用)
商品spread1unit valuecommissionholding/日daysconv.all-in costbreak-even
FX0.61,00003030%690円0.69
30150025030.5%5,276円35.2
指数0.51,50040012030.5%1,518円1.01
暗号40150090030.5%8,744円58.3

各行に数値を入力(spread=価格単位、1unit value・commission・holdingは口座通貨、daysは日数、conv.は換算%)。空欄・0・負数は検証します。

商品横断のall-in cost正規化(架空・口座通貨=円)
商品 spread
(units)
1unit
value
comm.
(往復)
holding
/日
days conv.
(%)
all-in
cost
break-even
units
FX 690円 0.69
5,276円 35.2
指数 1,518円 1.01
暗号 8,744円 58.3

式:all-in cost=(spread×1unit value+commission+holding×days)×(1+conv./100)。break-even units=all-in cost÷1unit value。break-even unitsは商品ごとの単位(pips/points)で、直接は比較できません。比較は口座通貨のall-in costで行います。

この計算は単純化した一般式で、実ツールと結果が異なり得ます。conversionはall-in cost全体へ一律で掛ける簡単化を採用し、手数料の課金回数の細部、配当調整・rolloverの一時的発生、税・入出金費用・プラットフォーム料・minimum fee・約定スリッページは含みません。break-even unitsは方向を考えない単純な必要変動幅で、実際の損益分岐は約定・スプレッド変動で動きます。正式な入力項目は無料の取引コスト計算機で確認してください。

Checklist

Presetを信頼し切らない:仕様照合の6段チェックリスト

商品Presetは出発点として便利ですが、そのまま使うと入力を誤ります。公式のsymbol specificationから計算入力へ、次の6段の順で照合します。

symbol specificationから計算入力への6段フロー symbol specification、contract size、tick/point size・value、commission、holding rule、conversionの6段を順に照合するフロー図。Presetをそのまま信頼せず公式仕様と突き合わせる手順。 1 symbol spec. 2 contract size 3 tick/point size・value 4 commission 5 holding rule 6 conversion 各段でPresetの初期値と公式仕様が一致するか照合 → 一致しなければ入力を更新 特に金・指数・暗号は業者差が大きい。tick/point valueとholding ruleを重点確認。 教育用の架空フロー。実際の項目名・順序は業者のsymbol specificationに従う。
架空の教育用データ図4:symbol specification→contract size→tick/point size・value→commission→holding rule→conversionの6段照合。Presetは仮の初期値として、各段で公式仕様と突き合わせる。
  • 1. symbol specification:取引する銘柄の公式仕様ページを開く。名前が似た別銘柄(現物連動/先物連動、ミニ/標準)を取り違えない。
  • 2. contract size:1lotが何単位(何oz、何notional)かを確認。1unit valueの土台になる。
  • 3. tick/point size・value:価格の最小刻みと、1刻み動いたときの損益通貨での金額を確認。表示桁数と金額価値を混同しない。
  • 4. commission:片道/往復、1ロット当たり/固定/notional%、minimum feeの有無を確認し、二重計上しない。
  • 5. holding rule:swap/funding/配当調整/rolloverのどれが、いつ、何回、どの符号で発生するかを確認。3倍デーやロール日も。
  • 6. conversion:損益通貨と口座通貨が違うか、換算markupや使用レートを確認。別工程として最後に加える。

この6段を1商品ずつ済ませてから、本記事の式やミニ計算機へ入力すると、Preset任せの誤りを避けられます。ほかの記事は日本語の記事一覧から探せます。複数商品や複数条件を保存して継続的に照合したくなったら、その段階でPro・Premiumの機能を検討してください。

Pitfalls

よくある失敗例

  • 表示桁数で商品を比べる:金の「30」とFXの「0.6」を数字のまま比較し、金が割高と早合点する。1unit valueへ直せばall-in costで公平に比べられます。
  • 保有費用を全部swap扱いする:指数の配当調整やrollover、暗号のfundingを日次swapと同じ式に押し込む。型ごとに発生方法が違います。
  • 配当調整をコストと決めつける:ロングでは受取方向になり得るのに、常に費用として引く。符号付きで記録します。
  • 通貨換算を忘れる:ドル建て損益を円口座で受けるのに換算markupを入れない。別工程として最後に加えます。
  • Presetをそのまま信頼する:contract sizeやtick valueが自分の口座と違う。6段チェックで照合します。
  • break-even unitsを商品間で比較する:0.69pipsと35.2pointsを並べて優劣を語る。単位が違うので、比較は口座通貨のall-in costで行います。

いずれも、単位は1unit valueへ、保有費用は型ごとに、通貨換算は別工程で、比較は口座通貨でという原則で避けられます。取引スタイル(スキャルピング・デイトレ・スイング)で回転数と保有日数がコストに与える影響は、スタイル別の取引コスト比較の記事が参考になります。

FAQ

よくある質問

FXとCFDの取引コスト計算は同じですか?
総コストの枠組みは同じで、スプレッド・手数料・保有費用・通貨換算を口座通貨のall-in costへ足し合わせます。異なるのは入力側です。FXはpip、金や指数はpointsやticksと価格単位が違い、1unit valueもcontract sizeで変わります。保有費用もFXはswap、指数CFDはfundingや配当調整、暗号資産CFDはfundingと呼び名と発生方法が異なります。枠組みは共通、入力は商品ごとに公式仕様から翻訳する、と考えると整理できます。
XAUUSDのspread costはどう計算しますか?
金のスプレッドをpoint数に直し、1pointあたりの価値と数量を掛けます。架空例で1lot=100oz、point size 0.01、1point=150円、スプレッド30pointsなら、spread cost=30×150=4,500円です。金の損益は多くの場合ドル建てなので、口座通貨が円ならさらに通貨換算を別工程で加えます。実際のcontract size・point size・提示スプレッド・換算方法は業者の公式仕様で確認してください。
株価指数CFDのpoint価値はどこで確認しますか?
業者のsymbol specification(銘柄仕様)に記載されたcontract sizeとtick size/point valueで確認します。指数CFDは1point動いたときの損益額が銘柄ごとに決まっており、表示桁数の細かさと金額価値は別物です。同じ『0.5』でもFXのpipsと指数のpointsでは金額が全く異なるため、必ず1unit value(1point=口座通貨いくら)に直してから比較します。指数・暗号資産のpoint価値と数量の考え方は関連記事でも扱っています。
暗号資産CFDのfundingはswapと同じですか?
同じ『保有費用』ですが、仕組みは異なります。FXのswapは通貨間の金利差に基づき、多くは1日1回、決められた曜日に3倍デーが発生します。暗号資産CFDのfundingは資金調達コストで、業者によっては1日に複数回発生したり、変動が大きかったりします。符号も向きも変わり得るため、同じ『swap』とひとくくりにせず、発生回数・時刻・計算根拠を公式仕様で個別に確認してください。
指数CFDの配当調整とは何ですか?
指数の構成銘柄が配当の権利落ちを迎えると、その分だけCFD価格が下がるため、保有ポジションへ調整額が付与・徴収される仕組みです。一般にロングは配当調整を受け取り、ショートは支払う方向になりますが、符号やタイミング、税の扱いは業者仕様で異なります。配当調整は費用にも受取にもなり得るため、コストと決めつけず符号付きで記録します。架空例では権利落ちでロング+600円、ショート−600円のように向きが逆になります。
rollover costはいつ発生しますか?
期限のある先物連動CFDで、限月が交代(ロール)するタイミングに発生します。旧限月から新限月へ乗り換える際の価格差やロールスプレッドが実質コストになり得ます。日々funding costが付く現物連動CFDとは異なり、ロールは限月交代の一時点で効くのが特徴です。ロールの有無、時刻、価格調整の方法は商品ごとに違うため、保有が期限をまたぐ場合は公式のロールスケジュールを事前に確認してください。
通貨換算コストは総コストに含めますか?
含めます。損益通貨と口座通貨が違う商品では、換算レートに上乗せされるmarkupが独立したコストになります。架空例では金の損益がドル建て、口座が円のとき、換算に0.5%のmarkupを仮定し、換算前コスト5,250円に対して約26円が上乗せされます。換算は方向と単位を明確にし、スプレッドや手数料とは別工程として扱うのが安全です。実際に換算markupが発生するか、どのレートが使われるかは公式資料で確認してください。
商品Presetはそのまま使ってよいですか?
出発点としては便利ですが、そのまま信頼し切らないでください。Presetのcontract sizeやtick value、保有費用の前提が、実際に使う口座・銘柄・時刻と一致するとは限りません。symbol specification→contract size→tick/point size・value→commission→holding rule→conversionの順に、公式仕様と照合してから使うのが安全です。特に金・指数・暗号資産は業者差が大きいため、Presetは仮の初期値と考えてください。

References

参考資料

免責事項

本記事は、入力した条件に基づく概算計算を扱う教育・情報提供を目的としています。個別銘柄の売買、取引方向、口座・ブローカーの推奨、エントリー・決済、価格予測、利益の保証を行うものではなく、投資助言ではありません。掲載した数値・価格・スプレッド・手数料・保有費用・配当調整・換算例・比較表・break-even unitsはすべて架空の教育用データであり、実在の相場・成績・利用者数・約定品質・特定業者の契約仕様を示すものではありません。1pip/point/tickの価値、contract size、commission basis、swap/funding、配当調整、rollover、conversion、minimum fee、tick valueはブローカー・口座・商品・法域・時刻で異なります。提示スプレッドは将来の約定スプレッドを保証せず、ストップ注文も指定価格での約定を保証しません。窓開け・急変・流動性低下・スリッページにより、見積を超えるコストや損失が生じる場合があります。positive swap、funding、リベート、キャッシュバック、配当調整の受取を固定的な収益や恒久的な負のコストとして扱わないでください。ミニ計算機の結果は単純化した一般式による概算で、通貨換算markupをall-in cost全体へ一律で掛けるなどの簡単化を含み、税・入出金費用・プラットフォーム料・minimum fee・約定拒否・リクオート等は含みません。税や為替換算が計算に含まれるかは、実際のツールと公式資料でご確認ください。実際のコスト・約定価格は相場状況と業者仕様で変わるため、取引前に必ず公式のsymbol specification・料金表・執行方針・ロールスケジュールをご確認ください。SG Groupの機能・提供範囲・料金は変更され得ます。最新の内容は各サービスページおよびプランページをご確認ください。