Trade Cost Calculator

スワップポイント・オーバーナイト金利の計算方法|3倍デーと保有日数を反映

スワップポイント・オーバーナイト金利の計算方法|3倍デーと保有日数を反映 | SG Group

Trade Cost Calculator — 取引コストシリーズ 05

スワップポイント・オーバーナイト金利の計算方法|3倍デーと保有日数を反映

スワップポイントの計算は、基本は「日次スワップ単価×ロット(または数量)×課金日数」です。ここに3倍デーの付与、休日調整、売買方向、商品ごとの仕様を別途反映すると、保有日数に応じた累積コストが見えてきます。本記事は単一の答えを断定するのではなく、通常日と3倍デーを日別に追い、日次・週次・30/90/365日の概算、プラス/マイナススワップの変動、取引コストの回収日数までを、一貫した架空の教育用データで計算します。

  • 日次単価×数量×課金日数の基本式と、3倍デーの数え方
  • FXのスワップポイント型とCFDの年率型の計算の違い
  • −25%・−50%・ゼロ・符号反転の変動シナリオ
  • 取引コストの回収日数と、価格逆行の相殺日数
読了目安約14分
更新日2026年7月14日
対象数日〜長期保有のFX・CFDトレーダー
種別教育・記述的な解説

この記事の要点

  • スワップは「日次単価×数量×課金日数」が基本。3倍デー・休日・売買方向・商品仕様は別途反映する。
  • FXのスワップポイント型と、CFDの「想定元本×年率÷日数基準」型は計算式が異なる。同じ式で断定しない。
  • 3倍デーの曜日は業者・商品・決済日・祝日で異なる。世界共通の固定ルールではない。
  • 受取スワップは日々変動し、ゼロ化や符号反転もあり得る。固定的な収益として扱わない。
  • 掲載する数値はすべて架空の教育用データ。自分の条件は無料計算機で確認する。
目次を開く
  1. 結論:スワップの計算式
  2. 前提と用語:スワップとファンディングの型
  3. 単位付きの一般式
  4. 14日保有のタイムライン
  5. 日次→週次→30/90/365日の累積
  6. スワップ変動のシナリオ
  7. 回収日数と逆行の相殺
  8. 保有コスト・スワップ概算ツール
  9. 無料計算機での確認手順
  10. よくある失敗
  11. よくある質問
  12. まとめと次の一歩
  13. あわせて読みたい

結論

結論:スワップポイントはどう計算するか

スワップポイントの計算は、まず「1日あたりのスワップ単価に、ロット(または数量)と課金日数を掛ける」ことから始めます。1ロットあたり1泊150円の受取スワップを14日保有し、その間に3倍デーが2回入る架空例なら、通常課金日と3倍デーを合わせて課金相当14泊となり、累積は約+2,100円です。ここから、3倍デーの付与、週末・祝日の調整、売買方向(買い/売り)、そして商品ごとの仕様を別途反映していくと、実際の保有コストに近づきます。

ただし、これは万能の一本の式ではありません。FXはスワップポイントや金額で示されることが多い一方、株価指数や個別株のCFDは「想定元本×年率÷日数基準」で日割りするのが一般的で、計算の形が変わります。本記事では、この違いを整理したうえで、通常日と3倍デーの日別タイムライン、日次から365日までの累積、スワップが縮小・反転する変動シナリオ、そして取引コストの回収日数までを、一貫した架空の教育用データで確かめます。取引コスト全体の中でのスワップの位置づけは取引コスト計算の完全ガイドで俯瞰できます。

前提と用語

前提と用語:スワップ/ファンディングの4つの型

「スワップ」「オーバーナイト金利」「ファンディング」は近い意味で使われますが、表示と計算の形はいくつかに分かれます。混同すると同じ式で計算してしまうため、先に四つの型を整理します。いずれの型でも、受払は売買方向で変わり、時期によって符号が反転し得る点は共通です。

  • スワップポイント型(FX):1ロットあたり「◯ポイント」や「◯円」で提示され、日次単価×数量×課金日数で概算します。買いと売りで金額も符号も異なります。
  • 通貨額型:口座通貨での1泊あたり金額として示される形です。単価がすでに口座通貨なら換算は不要ですが、損益通貨が口座通貨と違う場合は別途換算が要ります。
  • 年率/基準金利連動型:政策金利や参照金利に上乗せ幅を加えた年率から日割りする形で、金利が動くと単価も動きます。
  • CFDの想定元本×年率÷日数基準型:株価指数や株のCFDに多く、「想定元本×年率÷360(または365)」で1日分を求めます。ロング側はコスト、ショート側は受取になることもあり、商品で符号が変わります。

この記事の本文・図表・ツールでは、断りのない限りスワップポイント型(1ロットあたりの日次単価)で計算し、年率型は後半のツールで別モードとして扱います。買いスワップと売りスワップは通常一致せず、多くの場合どちらか一方がプラス、もう一方がマイナスに寄る点も前提として押さえておいてください。スプレッドや手数料といったエントリー時のコストは別テーマで、pips換算はスプレッドのpipsを金額に換算する記事、片道・往復の手数料は取引手数料を総コストに直す記事で扱っています。

一般式

単位付きの一般式

まず、スワップポイント型の累積スワップを、単位を明示した式で書きます。符号は受取をプラス、支払いをマイナスで表します。

スワップポイント型の一般式

  • 1泊あたり受払(円)= 日次スワップ単価(円/ロット/泊)× 数量(ロット)
  • 課金相当日数(泊)= 通常課金日数(泊)× 1 + 3倍デー日数(泊)× 倍率
  • 累積スワップ(円)= 1泊あたり受払(円)× 課金相当日数(泊)

架空例に代入します。日次単価=+150円/ロット/泊、数量=1.0ロット、14日保有で通常課金日(×1)が8泊、3倍デー(×3)が2泊、週末の非課金(×0)が4泊とすると、次のようになります。

数値代入(架空の教育例)

  • 1泊あたり受払 = 150 × 1.0 = +150(円/泊)
  • 課金相当日数 = 8 × 1 + 2 × 3 = 14(泊)
  • 累積スワップ = 150 × 14 = +2,100(円)

ここで大切なのは、週末の2泊は多くのFXで別建て課金されず、3倍デーがその分をまとめて付与・徴収するという点です。つまり満週で見れば「課金相当日数 ≒ 保有カレンダー日数」に近づきます。年率型(CFD)の場合は式が変わり、「1日分(円)= 想定元本(円)× 年率 ÷ 日数基準(日)」を使い、これに保有日数を掛けます。日数基準は360や365など商品で異なるため、必ず対象商品の仕様を確認してください。

日別に追う

14日保有のタイムライン:通常日と3倍デー

累積は「毎日同じだけ増える」わけではありません。次の図は、1.0ロットを+150円/泊で14日保有した架空例で、各日の課金(棒)と累積(折れ線)を並べたものです。通常日は×1、3倍デーは×3、週末は×0で、色に加えてラベルと数値で区別しています。すべて架空の教育用データです。

14日保有の各日課金と累積スワップ(架空の教育用データ) 1.0ロットを1泊150円で14日保有した例。通常日は150円(×1)、3倍デーは450円(×3)、週末は0円(×0)。累積は3倍デーで大きく上がり、週末は横ばいで、14日目に2,100円に達する。棒が各日の課金、折れ線が累積を表す。 各日の課金(円) 累積スワップ(円) 週末(×0) ×3 ×3 累積 +2,100 曜日は架空の想定。3倍デーの曜日は業者・商品・祝日で異なる。
架空の教育用データ14日保有のスワップ・タイムライン。教育用の架空例であり、実際の価格・契約仕様・付与ではありません。3倍デーの曜日は業者・商品で異なります。

数字で並べると、累積の伸び方がはっきりします。次の表は、上の図と同じ架空例(1.0ロット・+150円/泊)を日別に示したものです。

表1:14日保有の日別スワップ(1.0ロット・+150円/泊・架空の教育用データ/スプレッド等は未考慮)
曜日(架空)倍率その日の課金(円)累積(円)
1×1+150+150
2×1+150+300
3×3+450+750
4×1+150+900
5×1+150+1,050
6×00+1,050
7×00+1,050
8×1+150+1,200
9×1+150+1,350
10×3+450+1,800
11×1+150+1,950
12×1+150+2,100
13×00+2,100
14×00+2,100

合計は課金相当14泊で+2,100円。3倍デーの位置が変わったり、保有期間が満週で割り切れなかったりすると、同じ日数でも累積は前後します。だからこそ、3倍デーの曜日と祝日調整は利用する業者の公式カレンダーで対象商品ごとに確認することが欠かせません。

期間で見る

日次→週次→30/90/365日の累積

1泊あたりの単価が一定と仮定すれば、保有が延びるほど累積は積み上がります。次の階段チャートは、+150円/泊が30日にかけて積み上がる様子で、3倍デーで大きく跳ね、週末は横ばいになる段差を示しています。長期になるほど、この段差より「単価が動くこと」の影響が効いてきます。

30日にわたる累積スワップの階段チャート(架空の教育用データ) 1泊150円が30日で約4,500円まで積み上がる階段状の折れ線。週ごとに約1,050円ずつ増え、3倍デーで段差が大きく、週末は横ばいになる。 4,500 3,375 2,250 1,125 0 7日 +1,050 30日 +4,500 0 10 20 30 保有日数(日)
架空の教育用データ30日累積の階段チャート。教育用の架空例です。週末の横ばいと3倍デーの段差を示します。単価が一定という仮定に基づく概算です。

期間別に数字でまとめると、次のようになります。いずれも+150円/泊が一定で、満週平均で日数×単価に近づくと仮定した概算です。

表2:保有期間別の累積スワップ概算(1.0ロット・+150円/泊・架空の教育用データ/単価一定の仮定)
期間課金相当日数(泊)累積スワップ(円・+は受取)
1泊1+150
7日(1週)7+1,050
30日30+4,500
90日90+13,500
365日365+54,750

この表はあくまで「単価が変わらなければ」の話です。実際には、次の節で見るように受取スワップは日々動き、長期になるほどそのブレが累積に効いてきます。年率型のCFDでも同様で、参照金利が動けば日次コストが変わります。保有スタイル別の必要値幅や回転数との関係は取引スタイル別のコスト比較の記事で扱っています。

変動を見る

スワップ変動のシナリオ:縮小・ゼロ・符号反転

受取スワップは固定ではありません。金利差や需給、業者の調整で単価は縮小し、ゼロになり、時にはマイナス(支払い)へ反転します。次のファン図は、基準+150円/泊に対して−10%・−25%・−50%・ゼロ・符号反転を当てはめ、90日累積がどこまで広がるかを示した架空の感応度例です。予測ではなく、幅で捉えるための道具として見てください。

スワップ変動シナリオの90日累積ファン図(架空の教育用データ) 基準150円/泊の90日累積13,500円を上端に、-10%で12,150円、-25%で10,125円、-50%で6,750円、ゼロで0円、符号反転で-13,500円まで、原点から扇状に広がる線を示す。ゼロ線を境に上が受取、下が支払い。 ゼロ線(受取と支払いの境) 基準 +13,500 −10% +12,150 −25% +10,125 −50% +6,750 ゼロ 0 反転 −13,500 0 90 保有日数(日)
架空の教育用データスワップ変動の感応度ファン。教育用の架空例であり、将来の付与や金利の予測ではありません。線種とラベルでシナリオを区別しています。

数字で見ると、単価が下がるほど、また長期になるほど、累積の差が開くことがわかります。符号が反転すれば、受取だった保有コストがそのまま支払いに変わります。

表3:スワップ変動シナリオ別の累積(1.0ロット・基準+150円/泊・架空の教育用データ/単価一定の仮定)
シナリオ日次単価(円/泊)30日90日365日
基準+150+4,500+13,500+54,750
−10%+135+4,050+12,150+49,275
−25%+112.5+3,375+10,125+41,063
−50%+75+2,250+6,750+27,375
ゼロ化0000
符号反転−150−4,500−13,500−54,750

この幅を一度に複数条件で比較したり、保有日数別に切り替えたりする段階になると、単発計算では追いきれなくなります。次のCTAはその入口ですが、まずは無料で自分の基準単価と数量を入れ、感応度の当たりを付けるところから始めるのが自然です。

回収と相殺

回収日数と価格逆行の相殺

受取スワップには、二つの「追いつき」の見方があります。一つは、エントリー時に払った取引コスト(スプレッド・手数料)を受取スワップで取り返す回収日数。もう一つは、価格の逆行による含み損を受取スワップが埋める相殺日数です。次の交点図は、+150円/泊の累積が、往復コスト3,000円と想定逆行9,000円(約9pips)にそれぞれ何日で追いつくかを示しています。

受取スワップの累積が取引コストと逆行に追いつく交点図(架空の教育用データ) 150円/泊で上昇する累積スワップ線が、往復コスト3,000円の水平線と20日で交わり、想定逆行9,000円の水平線と60日で交わることを示す。逆行の相殺には回収の3倍の日数がかかる。 往復コスト 3,000円 想定逆行 9,000円(約9pips) 累積スワップ +150/泊 20日で回収 60日で相殺 0 20 60 90 保有日数(日)
架空の教育用データ回収と相殺の交点図。教育用の架空例です。相殺日数は、価格がそれ以上動かず、スワップが受取のまま続くと仮定した概算で、価格変動を保証しません。
表4:回収日数と相殺日数(1.0ロット・1泊平均+150円・架空の教育用データ)
項目対象額(円)1泊あたり平均(円)必要日数(泊)
往復取引コストの回収3,000+150約20
想定逆行(約9pips)の相殺9,000+150約60

ここで見落としてはいけないのは、相殺日数は「価格がそれ以上動かない」という強い仮定の上に立っている点です。1ロットで約1,000円/pipの架空例だと、9,000円の逆行はおよそ9pips分に過ぎず、それでも受取スワップで埋めるには約60泊かかります。その間に価格がさらに逆行すれば相殺は追いつかず、スワップがゼロや符号反転になれば相殺そのものが止まります。高スワップは価格リスクの担保ではありません。損益分岐やコスト率・摩擦スコアの読み方は損益分岐とコスト率の記事で詳しく扱っています。

ミニ教材

保有コスト・スワップ概算ツール

下のミニ計算機は、日次単価・数量・課金日数・3倍デー・取引コスト・想定逆行を入力すると、累積スワップ、回収日数、相殺日数、−25%/−50%/ゼロのシナリオを示します。合否や「有利・不利」の判定はしません。計算はブラウザ内で完結し、入力値は外部に送信も保存もしません。年率型(CFD)は別モードで、日数基準の入力が必須です。まず、JavaScriptが無効でも読めるよう、初期値での静的な計算表を示します。

表5:静的フォールバック — 単価型・1.0ロット・+150円/泊・通常8泊+3倍デー2泊×3(架空の教育用データ/スプレッド等は未考慮)
項目式と代入結果
1泊あたり受払150 × 1.0+150 円/泊
課金相当日数8×1 + 2×314 泊
累積スワップ150 × 14+2,100 円
回収日数(往復3,000円)3,000 ÷ 150約20 泊
相殺日数(逆行9,000円)9,000 ÷ 150約60 泊
−25% シナリオ累積2,100 × 0.75+1,575 円
−50% シナリオ累積2,100 × 0.50+1,050 円
ゼロ化シナリオ累積2,100 × 00 円

入力を変えて再計算(ブラウザ内計算・外部送信なし)

FXは単価型、株価指数・株CFDは年率型が一般的です。
受取は正、支払いは負。売買方向で符号が変わる。
0.01以上。1ロット=標準10万通貨の想定。
×1で課金される泊数。週末非課金は含めない。
倍率が適用される泊数。曜日は業者・商品で異なる。
3倍デーは3が目安。商品で異なる場合あり。
回収日数の計算に使う。スプレッド+手数料など。
相殺日数の計算に使う含み損の想定額。
数量×価格×契約サイズで求めるポジションの想定元本。
参照金利+上乗せ幅。コストは正で入力。
360か365など。商品仕様で必ず確認する。
1以上の整数。累積コストの計算に使う。
初期値(単価型・+150円/泊・1.0ロット・通常8泊+3倍デー2泊×3)では、累積スワップは約 +2,100円、往復コスト3,000円の回収は約 20泊、逆行9,000円の相殺は約 60泊。−25%で約 +1,575円、−50%で約 +1,050円、ゼロ化で 0円。使用式:累積=単価×数量×(通常泊×1+3倍デー泊×倍率)。
入力に応じた累積スワップの推移 課金相当日数にわたる累積スワップの推移を示す折れ線。入力に応じて更新される。

この計算は、実際の取引コスト計算機を単純化した教材です。単価型は週末非課金を前提に「通常泊+3倍デー泊×倍率」で課金相当日数を数え、年率型は「想定元本×年率÷日数基準×保有日数」で概算します。スプレッド・手数料・税・約定スリッページ・通貨換算・配当調整・ロールは含みません。損益通貨が口座通貨と違う場合は別途換算が要ります。契約仕様を含めた正式な入力項目は、SG Groupの無料取引コスト計算機でご確認ください。

無料で確認

無料計算機での確認手順と、Pro/Premiumの使いどころ

スワップの当たりを付けたら、次は自分の口座条件で数字にします。無料の取引コスト計算機では、片道/往復の取引コスト、スプレッド・手数料・スワップを含む損益分岐概算、損益分岐pips/price、1pip/point当たり損益、コスト率、摩擦スコア、そして日次〜年間のスワップ受払チェック(3倍デー込みの概算)や回収日数までを、入力条件から確認できます。結果は金額を伏せた共有やホーム画面追加にも対応します。価格や仕様は変わり得るため本文には固定せず、最新の範囲はプランページでご確認ください。

本記事で扱った「単発のスワップ受払」を確認するだけなら、無料版で十分です。一方、同じ取引を複数条件で並べて比較したい、保有日数別のコストや損益分岐ラダーを見たい、スワップ変動シナリオや逆行相殺・回収日数の感応度を掘り下げたい——という段階になると、Proのセッション内分析が視野に入ります。さらに、スワップ/ファンディングの変更や配当調整、ロールオーバー、通貨換算を継続的な台帳で監査したい段階では、Premiumの監査機能や継続監査の台帳運用の記事が対応します。商品別のファンディング仕様の違いは資産クラス別コストの記事で扱います。機能名・提供範囲・料金は変わり得るため、利用前に現行のサービスページとプランページで最新をご確認ください。

回避

よくある失敗と回避のしかた

スワップまわりの失敗は、いくつかの型に集約されます。心当たりがあれば、そこが見直しの入口です。

  • 3倍デーを数え忘れる:通常日だけで累積を見積もり、週末分を含む3倍デーを勘定に入れず、実際とずれる。
  • 3倍デーの曜日を固定と思い込む:水曜と決めつけ、業者・商品・祝日で異なる点を確認しない。
  • 受取スワップを固定収益とみなす:日々の変動やゼロ化・符号反転を織り込まず、長期の受取を約束された前提にする。
  • 買いと売りの単価を同じにする:方向で金額も符号も違うのに、片方の数字で両方を概算する。
  • スワップで価格逆行を埋められると考える:相殺日数が長いこと、価格がさらに動くこと、スワップが止まり得ることを無視する。
  • FXとCFDを同じ式で計算する:スワップポイント型と年率型を混同し、日数基準や想定元本を取り違える。
  • 配当調整やロールを一括りにする:指数CFDの配当調整や先物ロール、暗号のファンディングをスワップと混ぜて数える。

FAQ

よくある質問

スワップポイントはどう計算しますか?
基本は「日次スワップ単価×ロット(または数量)×課金日数」で概算します。たとえば1ロットあたり1泊150円の受取スワップを14日保有すると、通常課金日と3倍デーを合わせて課金相当14泊となり、累積は約+2,100円です(架空の教育例)。ただし単価は売買方向、業者、口座、商品、法域、時刻で変わり、3倍デーや休日で1晩の課金が増減します。表示スワップは将来の付与を保証しないため、取引前に公式の付与条件を確認してください。
スワップ3倍デーはいつですか?
多くのFXでは週の途中の1日に、週末2泊分を含めた3泊分がまとめて付与・徴収される「3倍デー」が設けられますが、その曜日は業者・商品・決済日・祝日カレンダーによって異なります。水曜が一般的と紹介されることもありますが、世界共通の固定ルールではありません。株価指数やコモディティCFDでは基準が異なる場合もあります。必ず利用する業者の公式カレンダーで、対象商品の3倍デーと祝日調整を確認してください。
プラススワップは毎日同じですか?
いいえ。プラススワップ(受取)は金利差や需給、業者の調整で日々変動し、縮小・ゼロ化・符号反転してマイナス(支払い)に変わることもあります。本記事では基準+150円/泊に対し−10%・−25%・−50%・ゼロ・符号反転のシナリオを架空例として示しています。これらは予測ではなく感応度を見るための例です。受取スワップを固定的な収益源として計画に組み込まず、変動と反転の可能性を前提にしてください。
CFDのオーバーナイト金利はFXスワップと同じですか?
仕組みは似ていますが計算方法が異なることが多いです。FXは通貨ペアのスワップポイントや金額で示されることが多い一方、株価指数や個別株CFDのオーバーナイト金利(ファンディング)は「想定元本×年率÷日数基準(360日や365日など)」で日割り計算されるのが一般的です。架空例では想定元本200万円・年率5%・360日基準で日次約277.78円のコストになります。さらに指数CFDの配当調整や先物ロール、暗号資産のファンディングはスワップと別枠で、TC08やTC10で扱います。
30日・90日保有のコストはどう概算しますか?
1泊あたりの単価が一定と仮定すれば、日次単価×保有日数でおおまかに概算できます。架空例の+150円/泊なら、30日で約+4,500円、90日で約+13,500円、365日で約+54,750円です。ただし実際には3倍デーの位置、休日調整、単価変動でずれます。長期保有ほど変動の影響が積み上がるため、単一の数字ではなく変動シナリオの幅で見るのが安全です。年率型のCFDでは想定元本と日数基準を使い、別式で概算します。
スワップで取引コストを回収する日数は?
受取スワップの累積が、エントリー時に払ったスプレッド・手数料などの取引コストに追いつくまでの日数で考えます。架空例では往復コスト3,000円を1泊平均150円の受取で割り、約20泊で回収に達します。3倍デーを挟むと到達がやや早まります。ただしスワップがマイナスに転じると回収は進まず、価格自体の変動とは別の話である点に注意してください。回収日数はコストの目安であり、利益を保証するものではありません。
高スワップなら価格下落を相殺できますか?
部分的には相殺し得ますが、価格変動を打ち消す保証はありません。架空例では、9,000円(約9pips)の逆行を+150円/泊の受取で埋めるには約60泊かかります。その間に価格がさらに逆行すれば相殺は追いつかず、スワップがゼロや符号反転になれば相殺自体が止まります。高スワップは価格リスクの担保ではなく、あくまで保有中の受払の一要素です。方向性の判断や損失の穴埋めを目的に高スワップ商品を長期保有する前提にはしないでください。
FreeとProのスワップ分析は何が違いますか?
無料版は、日次〜年間のスワップ受払や3倍デーを含む概算、回収日数の目安といった単発チェックに向いています。Proは同じ取引を複数条件で比較し、保有日数別のコスト、スワップ変動シナリオ、逆行相殺や回収日数の感応度をセッション内で深掘りする段階向けです。保存や台帳、CSV/PDFはProの範囲ではありません。継続的な変更台帳や配当調整・ロールオーバーの監査が必要になったらPremiumやTC10の運用に広げます。機能や範囲は変わり得るため、利用前に現行のプランページで確認してください。

まとめ

まとめ:主質問への回答と次の一歩

スワップポイントの計算は、基本が「日次単価×数量×課金日数」で、そこに3倍デー・休日・売買方向・商品仕様を別途反映します。架空例では+150円/泊・1.0ロットの14日保有で累積+2,100円、30日で+4,500円、90日で+13,500円、365日で+54,750円でした。ただし受取スワップは日々変動し、−25%・−50%・ゼロ・符号反転で累積は大きく変わります。往復コスト3,000円の回収に約20泊、9,000円の逆行の相殺に約60泊かかり、しかも相殺は価格がそれ以上動かない前提の上の話です。FXの単価型とCFDの年率型は式が違い、配当調整やロールは別枠で数えます。

実務としては、(1)対象商品の単価と符号、3倍デーの曜日を公式カレンダーで確認する、(2)保有日数別に累積を概算する、(3)変動シナリオの幅で見る、(4)回収・相殺日数を単価が続く前提と割り切って読む、(5)無料計算機で自分の条件を数字にする——この順で進めれば大きく外しません。

次に読む

TC06:スリッページとは?実質取引コストへの換算と急変時のストレス計算 — 保有中のスワップに続いて、約定時に生じる滑りを実質コストへ直す次の一歩です。

免責事項

  • 本記事は、スワップポイント・オーバーナイト金利の計算方法と保有コストを教育目的で解説する記述的なコンテンツです。特定の金融商品の売買・保有・エントリー・エグジット・価格予測・投資判断を推奨・助言・勧誘・保証するものではありません。「最も有利なスワップ」「必ず回収できる」「コストゼロ」を示すものでもありません。
  • 計算機やシミュレーターの結果は、入力条件に基づく概算です。スプレッド、手数料、税、約定スリッページ、通貨換算、配当調整、ロールオーバー、暗号資産のファンディング等は含んでいません。相殺日数・回収日数は、価格がそれ以上動かず単価が一定という仮定に基づく目安で、価格変動や利益を保証しません。
  • 掲載した数値・図表・表はすべて架空の教育用データであり、実在する商品の付与実績・利用者数・収益ではありません。同じ例示データを本文・図・表・ツール初期値で一貫して用いています。
  • スワップ、ファンディング、3倍デーの曜日、日数基準、契約サイズ、pip・point、最小数量、通貨換算はブローカー・口座・商品・法域・時刻で異なります。普遍値として断言せず、取引前に公式の契約仕様・料金表・付与カレンダー・執行方針をご確認ください。表示スワップは将来の付与を保証せず、金利や需給で縮小・ゼロ化・符号反転し得ます。
  • SG Groupの機能名・提供範囲・料金は変更され得ます。利用前に現行のサービスページとプランページで最新をご確認ください。

参考資料