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XAUUSD(金)のロット計算方法|1ロット・値幅・損切りリスクを具体例で解説

XAUUSD(金)のロット計算方法|1ロット・値幅・損切りリスクを具体例で解説 | SG Group

Learn — ロット計算シリーズ 07

XAUUSD(金)のロット計算方法|1ロット・値幅・損切りリスクを具体例で解説

XAUUSD(金)の損益は、一般に「USD/ozの価格差 × 1lotあたりのオンス数 × lot」で計算します。ここで重要なのは、FXの100,000通貨や「1pip=一定額」という感覚をそのまま金に当てはめないことです。1lotが何オンスを表すか、pipとpointの呼称はどうかは、すべて業者の契約仕様が最終基準になります。本記事は、損失予算からXAUUSDのlotを求める式を単位付きで示し、円口座の架空例・損益ヒートマップ・必要証拠金との違いを、無料ロット計算機での確認手順とともに整理します。

  • XAUUSDの損益式をUSD/oz→oz/lot→lot→円へ分解して理解する
  • lot=損失予算÷(USD価格差×oz/lot×換算)で数量を求める
  • 0.01/0.1/1lotで$1・$5・$10動いたときの損益を読む
  • 契約サイズ・pip/pointは業者仕様で必ず確認する
読了目安約13分
更新日2026年7月14日
対象FXのpip計算を金に流用して混乱した人
種別教育・記述的な解説

この記事の要点

  • XAUUSDの損益=USD価格差(USD/oz)×oz/lot×lot。円口座はさらにUSD→JPY換算を掛ける。
  • lot=損失予算÷(USD価格差×oz/lot×USD→口座通貨換算)。rawなlotはlot step単位で切り下げる。
  • よく見る100oz/lotは一例。contract size・tick size・tick value・profit currency・volume stepは業者仕様が最終基準。
  • 必要証拠金(証拠金制約)と損切り時の想定損失(損切りリスク)は別々に計算する。
  • 数値はすべて架空の教育用データ。実在する価格・契約仕様ではない。
目次を開く
  1. 結論:金の損益とlotの決め方
  2. 用語と前提:oz/lotと契約仕様
  3. pipとpointは業者で異なる
  4. 損失予算からlotを求める式
  5. 円口座の単位付き計算例
  6. 損益ヒートマップ表
  7. 円口座への換算フロー
  8. 必要証拠金と損切りリスク
  9. 単純式を超える要因
  10. ミニ計算機で確認
  11. Preset→Verify→Custom
  12. よくある失敗
  13. 実務チェックリスト
  14. 単体から複数ポジションへ
  15. よくある質問
  16. まとめと次の一歩
  17. あわせて読みたい

結論

結論:XAUUSDの損益とlotの決め方

XAUUSD(金)の損益は、一般にUSD価格差(USD/oz)×1lotあたりのオンス数(oz/lot)×lotで求めます。円口座であれば、これにUSD→JPYの換算レートを掛けて円建てに直します。そして数量を決めるときは、この関係を逆算してlot=損失予算÷(USD価格差×oz/lot×USD→口座通貨換算)とします。

ここで最初に切り分けたいのは、金の「1lot」はFXの1standard lot=100,000通貨とは別物で、1lotが何オンスを表すか(contract size)は業者仕様が最終基準だという点です。よく見かける100oz/lotはあくまで一例で、口座区分や現物CFDの別によって異なることがあります。FXの「1pip=一定額」という感覚をそのまま金へ持ち込むと、桁を取り違えます。取引量を決める全体像はFX・CFDロット計算の完全ガイドにまとめており、本記事はそのうち金(XAUUSD)に固有の契約サイズと円換算を深掘りします。

以下の数値・図表はすべて架空の教育用データで、実在する価格・契約仕様・成績ではありません。金額の大小そのものに意味はなく、式と単位の読み方を示すためのものです。

用語と前提

用語と前提:oz/lot・contract size・profit currency

式に入る前に、金の損益計算に登場する言葉を単位付きで整理します。定義は業者や商品で変わり得るため、ここでは一般化した教育用の定義として扱います。

  • USD/oz(価格):金1オンスあたりの米ドル価格。XAUUSDのチャートに表示される数値です。
  • oz/lot(contract size):1lotあたりのオンス数。本記事では100oz/lotを仮定しますが、これは一例で、業者・口座区分で異なります。
  • tick size / tick value:価格が動く最小刻みと、その1刻みあたりの損益。業者が定義する値で、pip/pointの呼称とあわせて確認します。
  • profit currency(損益通貨):損益が計算される通貨。XAUUSDは通常USD建てで、円口座では最後にUSD→JPY換算が入ります。
  • volume step(lot step)/minimum lot:発注できるlotの刻みと最小数量。求めたrawなlotはこの刻みへ丸めます。

lot・契約サイズ・pipsといった単位の関係そのものに不安があれば、先にロット・通貨単位・pipの違いを確認しておくと、金の計算が読みやすくなります。金は「通貨の枚数」ではなく「オンスの数量」で数える点が、FXと最初に異なるところです。

混同しやすい

XAUUSDのpipとpointは業者で異なる

金でつまずきやすいのが、pipとpointの扱いです。FXでは「1pip」がある程度共通の感覚で使えますが、金のpip/pointは業者ごとに定義が違います。1pipを$0.10の値動き、1pointを$0.01の値動きとする例が多い一方、業者によっては1pip=$1として扱うこともあります。

この呼称の違いをそのまま損益に持ち込むと、同じ「10pips動いた」でも金額が一桁ずれます。混乱を避けるには、金では「何ドル動いたか(USD/oz)」を基準に計算するのが安全です。$1動いた、$5動いた、という値幅で考えれば、pip/pointの定義に依存せずに損益を追えます。そのうえで、自分の業者がpip/pointをどう定義しているかを契約仕様で確認します。FXのpips基準でロットを決める手順そのものはFXロット計算の公式で扱っており、金ではその「pips」を「USD/ozの価格差」に置き換えて考えます。

計算式

損失予算からlotを求める式:単位のキャンセル

損失予算からlotを求める式は、単位のつながりを追うと理解しやすくなります。まず基本式を単位付きで示します。

USD建て損失/lot[USD/lot] = USD価格差[USD/oz] × oz/lot
口座通貨損失/lot[円/lot] = USD建て損失/lot[USD/lot] × USD→口座通貨換算[円/USD]
lot = 損失予算[円] ÷ 口座通貨損失/lot[円/lot]

この式では、単位が順に打ち消し合って最終的に「lot」だけが残ります。USD/ozにoz/lotを掛けるとUSD/lot、それに円/USDを掛けると円/lot、損失予算(円)を円/lotで割るとlotになります。次の図は、この単位キャンセルの流れを表したものです。

XAUUSD損益式の単位キャンセル図(USD/oz→oz/lot→lot→円) USD価格差(USD/oz)にoz/lotを掛けるとUSD建て損失/lot(USD/lot)、それにUSD→JPY換算(円/USD)を掛けると口座通貨損失/lot(円/lot)、損失予算(円)をそれで割るとlotになる、という単位キャンセルの流れを4段で示す概念図です。すべて架空の教育用データです。 USD価格差 USD / oz × oz/lot USD建て損失/lot USD / lot × 換算(円/USD) 口座通貨損失/lot 円 / lot 損失予算(円)÷ 求めるlot lot(要 lot step 切り下げ) 単位が順に打ち消し合い、最後に「lot」だけが残る USD/oz × oz/lot × 円/USD → 円/lot、円 ÷ 円/lot → lot
概念図単位キャンセル図。USD/ozからlotへ、単位を順にたどると式の意味が読めます。数値は含みません。

この式で使う「損失予算」は、口座残高に許容リスク率を掛けて決めるのが基本です。1回のトレードで口座の何%をリスクにさらすかという考え方は1トレードあたりのリスク割合の記事で扱っています。損切り幅(USD価格差)をどこに置くかは損切り幅からロットを決める方法が参考になります。

単位付き計算例

円口座の単位付き計算例:XAUUSDを損失予算から求める

ひとつの架空データセットを最後まで使い回します。以下の前提は教育用の架空例で、実在の価格・契約仕様ではありません。

  • 口座通貨:円(口座残高1,000,000円、許容リスク2% → 損失予算20,000円)
  • entry(買い):$2,400.00/oz
  • stop:$2,388.00/oz
  • USD価格差:|2,400.00 − 2,388.00| = $12.00/oz
  • oz/lot(contract size):100oz/lot(仮定・要確認
  • USD→JPY換算:150.00(円/USD)
  • lot step:0.01/minimum lot:0.01

代入する行と答えの行を分けて示します。換算レートは「USD建ての損失を円へ直す向き」で掛けます。

USD建て損失/lot = $12.00/oz × 100oz/lot = $1,200/lot
口座通貨損失/lot = $1,200/lot × 150.00円/USD = 180,000円/lot
raw lot = 20,000円 ÷ 180,000円/lot = 0.1111… lot
切り下げ(0.01刻み)= 0.11 lot
0.11 lotの推定損失 = 0.11 × 180,000円 = 19,800円(損失予算20,000円以内)

rawなlotは0.1111…ですが、これを業者のlot step(0.01)でリスクを上回らない方向へ切り下げて0.11 lotとします。切り上げると損失予算を超えてしまうため、金額を予算内に収めるには切り下げが基本です。0.11 lotなら推定損失は19,800円で、損失予算20,000円の内側に収まります。もし切り下げ後の数量がminimum lot(この例では0.01)未満になる場合は、その条件では取引量を設定できない可能性があります。ここで前提に置いた100oz/lotは仮定であり、必ず自分の業者仕様で確認してください。契約サイズが違えば、同じ損失予算でも求まるlotは変わります。

感応度

損益ヒートマップ:0.01/0.1/1lotで$1・$5・$10動いたら

次に、lotと値幅の組み合わせで損益がどう変わるかをヒートマップ表で示します。contract sizeは表頭に固定した100oz/lot(仮定)、円換算はUSD/JPY=150.00です。USD建て損益=値幅×100oz/lot×lot、円建てはそれに150を掛けます。

lotと値幅による円建て損益のヒートマップ(架空の教育用データ) 縦軸に値幅$1・$5・$10、横軸にlot 0.01・0.1・1をとり、100oz/lot・USD/JPY150前提での円建て損益をセルに示したヒートマップ。右下(1lot×$10)が最大の150,000円で最も濃く、左上(0.01lot×$1)が最小の150円で最も薄い。色の濃さと数値・ラベルを併記しています。すべて架空の教育用データです。 値幅\lot 0.01 lot 0.1 lot 1 lot $1 $5 $10 150円 1,500円 15,000円 750円 7,500円 75,000円 1,500円 15,000円 150,000円 濃いほど損益(絶対額)が大きい。数値は円建ての絶対額、方向は建玉と値動きの向きで決まる。
架空の教育用データ円建て損益のヒートマップ。100oz/lot・USD/JPY150前提。色の濃さは絶対額の大小のみを表し、値は下表と同一です。
表1:lotと値幅別のUSD建て・円建て損益(架空の教育用データ。contract size 100oz/lot・USD/JPY 150.00前提。金額は絶対額)
値幅0.01 lot(USD/円)0.1 lot(USD/円)1 lot(USD/円)
$1/oz$1 / 150円$10 / 1,500円$100 / 15,000円
$5/oz$5 / 750円$50 / 7,500円$500 / 75,000円
$10/oz$10 / 1,500円$100 / 15,000円$1,000 / 150,000円

この表から、金は1lotで$10動くと円建てで15万円という、値動き1つあたりの金額が大きい商品だと分かります。FXの感覚で「0.1lotくらいなら小さい」と思っても、金の0.1lotで$10動けば15,000円です。先ほどの計算例(損失予算20,000円・stopまで$12)で0.11 lotに落ち着いたのは、この金額の大きさゆえです。値幅を基準に損益を追う癖をつけると、pip/pointの呼称に惑わされずに済みます。

円換算

円口座への換算フロー:USD建て損益をJPYへ直す

XAUUSDの損益はまずUSD建てで出て、円口座では最後にUSD/JPYで換算します。この「向き」を取り違えると、円建て額が実際と大きくずれます。次の図は、USD建て損益から円建て損益への流れを示したものです。

USD建て損益を円建てへ換算するフロー図(架空の教育用データ) 左からUSD価格差$12/oz、oz/lot100を掛けてUSD建て損失$1,200/lot、USD/JPY150を掛けて円建て損失180,000円/lot、という3段の換算フロー。円口座では最後にUSD/JPYを掛ける向きであることを示します。すべて架空の教育用データです。 USD価格差 $12 /oz ×100oz USD建て損失/lot $1,200 /lot ×150 円建て損失/lot 180,000円 /lot 円口座は最後にUSD/JPYを掛ける。口座がUSDなら換算は1(この段は不要)。 USD/JPYが動けば同じUSD損益でも円建て額は変わる(架空の教育用データ)
架空の教育用データ円換算フロー。USD建て損失にUSD/JPYを掛けて円建てに直します。口座通貨がUSDなら換算は1です。

注意したいのは、USD/JPYが動けば、同じUSD建て損益でも円建て額が変わる点です。この例では換算を150.00で固定していますが、実際の円換算レートは刻々と動きます。金価格と為替の両方が損益に効くのが円口座のXAUUSDの特徴で、損益の変動要因が一つ増えると理解しておくと安全です。本記事のミニ計算機は換算レートを入力値として扱い、ライブレートの自動取得はしません。スプレッドや手数料・スワップまで含めた取引コストの確認は取引コスト計算機が役立ちます。

別の計算

必要証拠金と損切りリスクは別々に計算する

金でも、必要証拠金(証拠金制約)と損切り時の想定損失(損切りリスク)は別の計算です。損切りリスクは先の式(損失予算とstop幅)から、必要証拠金は想定元本とレバレッジから、それぞれ独立に求めます。先の0.11 lotの例で、レバレッジを20倍(金CFDの仮定)とした場合を並べます。

想定元本 = 価格 × oz/lot × lot × 換算
     = $2,400/oz × 100oz × 0.11 × 150円/USD = 3,960,000円
必要証拠金 = 3,960,000円 ÷ 20 = 198,000円
(参考)0.11 lotの損切り想定損失 = 19,800円

この例では、損切りで失う想定額は19,800円なのに対し、建てるのに必要な証拠金は198,000円と、桁が一つ違います。損切りリスクが小さくても、証拠金は別に必要で、金価格が上がれば想定元本が増えて必要証拠金も増えます。レバレッジや証拠金率は業者・商品で異なり、国内個人FXの一般的な上限(おおむね25倍)をそのまま金CFDに当てはめることはできません。必要証拠金・証拠金使用率・実効レバレッジの詳しい分け方は必要証拠金・実効レバレッジの計算方法で扱っています。

前提の限界

単純式を超える要因:スプレッド・窓開け・スリッページ

ここまでの式は、前提どおりの価格で約定した場合の概算です。実際には、次のような要因で単純式を上回る損失になり得ます。

  • スプレッド:金は通貨ペアよりスプレッドが広がりやすく、entry直後から含み損を抱えやすい。式には含めていません。
  • 週明けギャップ・窓開け:週末や連休を挟むと、金価格が前の終値から飛んで始まることがあり、stopを飛び越えて約定する場合があります。
  • 指標発表時のスリッページ:雇用統計や金融政策など、金が大きく動く場面ではstopが指定価格で約定せず、想定より不利な価格で滑ることがあります。
  • 流動性低下:早朝や時間帯によっては板が薄く、約定価格がぶれやすくなります。

つまり、ロット計算で求めた「想定損失」は最悪ケースの上限を保証するものではありません。ストップ注文は指定価格での約定を保証しない、という前提を必ず頭に置いてください。だからこそ、損失予算そのものを口座に対して控えめに設定し、余裕をもった数量にしておく意味があります。

確認手順

無料計算機での確認とミニ計算機

ここまでの式は、SG Groupの無料ロット計算機にXAUUSDの条件を入力すれば、単一ポジションのlotと想定損失としてそのまま確認できます。まず、下の教育用ミニ計算機で式の動きを体感してください。JavaScriptが無効でも、直後の静的な計算表で同じ入力例・式・答えを確認できます。

XAUUSD教育計算(入力はブラウザ内で完結し、送信・保存はしません)

1回のトレードで許容する損失額(口座通貨)。
USD/oz
金のエントリー価格(米ドル建て)。
USD/oz
損切り価格。entryとの差が価格差になります。
oz/lot
1lotあたりのオンス数。100は一例。要確認
円/USD
円口座はUSD/JPY。口座がUSDなら1。
lot
発注できるlotの刻み。業者仕様に合わせます。
lot
発注できる最小数量。下回ると設定できない可能性。
USD価格差$12.00 /oz
USD建て損失/lot$1,200 /lot
口座通貨損失/lot180,000円 /lot
raw lot(丸め前)0.11 lot
切り下げ後のlot0.11 lot
切り下げ後の推定損失19,800円

式:USD価格差=|2400.00−2388.00|、USD損失/lot=価格差×100、円損失/lot=USD損失/lot×150.00、raw lot=20,000÷円損失/lot、切り下げ=0.01刻み。

未考慮:スプレッド・手数料・スワップ・窓開け・スリッページ・必要証拠金は含みません。oz/lotと換算・pip/pointの定義は業者仕様が最終基準です。単純化のため、結果は実ツールや業者仕様と異なる場合があります。無料ロット計算機で契約仕様を含めて再確認してください。

表2:ミニ計算機の初期値と同じ静的な計算例(JavaScript無効時のフォールバック・架空の教育用データ)
項目式と代入答え
USD価格差|2,400.00 − 2,388.00|$12.00 /oz
USD建て損失/lot12.00 × 100$1,200 /lot
口座通貨損失/lot1,200 × 150.00180,000円 /lot
raw lot20,000 ÷ 180,0000.1111… lot
切り下げ後のlot0.01刻みで切り下げ0.11 lot
推定損失0.11 × 180,00019,800円

確認の型

Preset→Verify→Custom:契約仕様を確認する3段階

金の計算でずれる最大の原因は、契約サイズ(oz/lot)やpip/pointの定義を思い込みで進めることです。SG Groupの計算機にはXAUUSDのプリセットがありますが、これは起点であって最終値ではありません。次の3段階で自分の業者仕様へ照合してください。

1 · Preset

プリセットを起点にする

XAUUSDプリセットで、oz/lotや換算のたたき台を読み込みます。あくまで一般的な初期値です。

2 · Verify

業者仕様と突き合わせる

contract size・tick size・tick value・profit currency・volume step・minimum lotを、利用する業者の公式契約仕様で確認します。

3 · Custom

違えばCustomへ入力

プリセットと違う値があれば、Customに自分の契約仕様を入力して計算し直します。プリセットのまま進めません。

この3段階の狙いは、「一般的な値」と「自分の口座の値」を必ず分けて扱う習慣をつけることです。金は業者差が大きい商品なので、確認を一度挟むだけで桁ずれの多くを防げます。株価指数やBTCなど、契約サイズがさらに商品ごとに異なるCFDの考え方はCFDのロット計算方法で扱います。

回避

よくある失敗と回避のしかた

金のロット計算でつまずく型は、いくつかに集約されます。心当たりがあれば、その項目が見直しの入口です。

  • FXの100,000通貨を金に流用:金は「オンスの数量」で数える。1lot=100,000通貨という感覚を持ち込むと桁がずれる。
  • 「1pip=一定額」の思い込み:金のpip/pointは業者定義で異なる。USD/ozの価格差を基準に計算する。
  • oz/lotを100で固定:100oz/lotは一例。契約サイズを確認せずに進めると損益もlotも一桁ずれる。
  • 円換算の向きを取り違え:USD建て損失にUSD/JPYを掛ける向き。割ってしまうと額が大きくずれる。
  • 切り上げてしまう:rawなlotを切り上げると損失予算を超える。予算内に収めるにはlot step単位で切り下げる。
  • 損切りリスクと必要証拠金の混同:損切りで失う額と、建てるのに必要な証拠金は別物。金価格が上がれば証拠金は増える。
  • 約定価格を確定と考える:窓開け・スリッページでstopは滑る。想定損失は上限保証ではない。

実務チェックリスト

注文前の実務チェックリスト

次の項目を、注文の前に一度ずつ確認します。合否や売買判断を出すものではなく、金のロット計算での見落としを減らすための手順です。

  • oz/lot(contract size)を、利用する業者の公式契約仕様で確認したか。
  • tick size・tick value・profit currency・volume step・minimum lotを確認したか。
  • USD価格差(|entry−stop|)を正しく取り、pip/pointの呼称に依存していないか。
  • 円口座なら、USD建て損失にUSD/JPYを掛ける向きで換算したか。
  • rawなlotを、リスクを上回らない方向へlot step単位で切り下げたか。
  • 切り下げ後がminimum lot以上か(未満なら設定できない可能性)を確認したか。
  • 必要証拠金を、損切りリスクとは別に計算したか。金価格上昇で証拠金が増える点を織り込んだか。
  • スプレッド・窓開け・スリッページで想定損失を超え得ることを前提に、損失予算を控えめに置いたか。

段階

単体から複数ポジションへ:確認できる範囲の段階

この記事で扱った単体のXAUUSDのlot・想定損失・必要証拠金は、無料の範囲で確認できます。単体計算では解けない課題が出てきた地点で、上位の機能を検討する、という段階設計です。機能名・提供範囲・料金は変わり得るため、最新はプランページを唯一の正としてご確認ください。

無料

単一ポジションを確認

  • XAUUSD単体の推奨ロット・想定損失
  • 必要証拠金・証拠金使用率・実効レバレッジ
  • プリセット/Customの契約仕様入力
  • 結果コピー・URL共有・保存
Pro

複数ポジションを合算

  • 金と他銘柄の合算リスク
  • ドル建て資産への偏り・相関リスク
  • ナンピン/ピラミッディングの平均価格
  • 銘柄別・業者別の契約仕様管理
Premium

継続管理とストレステスト

  • 暗号化Vaultと専用ダッシュボード
  • 窓開け・急変・スリッページ込みのストレステスト
  • リスク予算・トレード記録・維持率シナリオ
  • CSV/取引履歴連携

金は他のドル建て資産と同時に動きやすく、複数ポジションを持つと偏りが効いてきます。合算リスク・相関・通貨偏りの考え方は複数ポジションの合算リスク計算で解説しています。単体の確認で足りるうちは無料の範囲で十分です。

FAQ

よくある質問

XAUUSDの1ロットは何オンスですか?
1lotが何オンスかは業者仕様で決まり、普遍の値はありません。多くの解説で見かける1lot=100オンス(100oz/lot)はあくまで一例で、口座区分やCFD/現物の別によって50oz/lotなど別の契約サイズが使われる場合があります。損益はcontract size(oz/lot)、tick size、tick value、profit currency、volume stepの組み合わせで決まるため、必ず利用する業者の公式契約仕様を確認してください。本記事の例はすべて100oz/lotを仮定した架空の教育用データです。
ゴールドの0.01ロットで$1動くといくらですか?
100oz/lotを仮定すると、0.01lotは1オンス相当なので、金価格が$1動くとUSD建てで$1の損益です。円口座でUSD/JPY=150.00なら、$1×150=150円が概算の損益になります。ただしこれはcontract sizeを100oz/lotと仮定した場合の値で、契約サイズが異なれば金額も変わります。スプレッドや手数料は含んでいません。自分の口座の契約サイズと換算レートで再計算してください。
XAUUSDのロット計算式は?
損失予算からlotを求める基本式は、lot=口座通貨の損失予算÷(USD価格差×oz/lot×USD→口座通貨換算)です。USD価格差は|entry−stop|(USD/oz)、oz/lotは1lotあたりのオンス数、USD→口座通貨換算は円口座ならUSD/JPYレートです。求めたrawなlotは、業者のlot step単位でリスクを上回らない方向へ切り下げます。切り下げ後がminimum lot未満なら、その数量では取引を設定できない可能性があります。
円口座ではUSDJPYをどう使いますか?
XAUUSDの損益はまずUSD建てで計算し、それをUSD/JPYレートで円へ換算します。USD建て損失×USD/JPY=円建て損失、という向きです。たとえばUSD建て損失が$1,200/lotで、USD/JPY=150.00なら、円建て損失は180,000円/lotです。USD/JPYが変われば同じUSD損失でも円建て額は変わります。口座通貨がUSDならこの換算は不要(換算=1)です。換算レートの向きを取り違えないよう、単位を書いて確認してください。
XAUUSDのpipとpointは同じですか?
同じとは限りません。金のpipとpointの呼称・刻みは業者によって定義が異なります。1pipを$0.10の値動き、1pointを$0.01の値動きとする例が多いものの、業者によっては1pip=$1とするなど扱いが分かれます。そのためFXの1pipの感覚をそのまま金に当てはめると、桁を取り違えます。金では『何ドル動いたか(USD/oz)』を基準に計算し、pip/pointの定義は業者仕様で確認するのが安全です。
金の必要証拠金はどう計算しますか?
必要証拠金は、想定元本を設定レバレッジで割って求めます。想定元本=価格×oz/lot×lot×USD→口座通貨換算で、必要証拠金=想定元本÷レバレッジです。金価格が上がれば想定元本が増え、同じlotでも必要証拠金は大きくなります。必要証拠金(証拠金制約)と損切り時の想定損失(損切りリスク)は別々の計算で、片方が小さくてももう片方が大きいことがあります。証拠金率やレバレッジは業者・商品で異なるため、公式仕様を確認してください。
100oz/lotはすべてのブローカー共通ですか?
共通ではありません。100oz/lotは広く見られる一例にすぎず、業者・口座区分・商品によって契約サイズは異なります。miniサイズやCFDでは10oz/lotや別の刻みが使われることもあります。contract size(oz/lot)を取り違えると、損益もlotも一桁ずれます。取引前に必ず、利用する業者の契約仕様でoz/lot・tick size・tick value・profit currency・volume stepを確認してください。
ストップを置けば金の損失は固定されますか?
固定されません。ストップ注文は指定価格での約定を保証しないため、窓開け・急変・流動性低下・スリッページにより、想定した損失を超えて約定することがあります。金は指標発表時や週明けに大きく飛ぶことがあり、逆指値が滑ると計算上の損失より不利になり得ます。ロット計算で求めた想定損失は前提どおり約定した場合の概算であり、最悪ケースの上限を保証するものではないと理解してください。

まとめ

まとめ:XAUUSDのロット計算と次の一歩

XAUUSD(金)の損益は、USD価格差(USD/oz)×oz/lot×lotで求め、円口座はさらにUSD/JPYを掛けます。数量を決めるときは逆算して、lot=損失予算÷(USD価格差×oz/lot×USD→口座通貨換算)です。要点は、FXの100,000通貨や「1pip=一定額」を持ち込まないこと、そして1lotが何オンスかは業者仕様が最終基準だということです。

実務では、(1)oz/lotと契約仕様を業者の公式で確認する、(2)USD価格差を基準に損益を計算する、(3)円換算の向きを間違えない、(4)rawなlotをlot step単位で切り下げる、(5)必要証拠金を損切りリスクと別に見る——この5点を押さえれば、金のロット計算での桁ずれは大きく減らせます。

次に読む

LC08:CFDのロット計算方法|JP225・US30・US100・BTCUSDの契約サイズとpoint価値 — 金と同じく契約サイズが商品ごとに異なる株価指数・暗号資産CFDで、point価値からロットを求める方法を確認できます。