株価指数の寄与度分析|上昇・下落の主役を計算する方法 | SG Group
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株価指数解説 · 最終内容確認 Read in English
INDICES 06 · CONTRIBUTION

株価指数の寄与度分析:指数を動かした「量」を読む

最も上がった銘柄が指数を最も押し上げたとは限りません。寄与度は、銘柄の騰落率へ指数内ウエイトを掛けて、全体の変化へどれだけ貢献したかを測ります。headlineの裏側を定量化し、市場の広がりと集中を分ける入口です。

この記事が役立つ方: 指数上昇の主役を確認したい方、日経平均や時価総額加重指数の寄与を比較したい方、ニュースの原因説明を再現可能にしたい方。

まず押さえる重要ポイント

CONTRIBUTION BRIDGE

+1.0%の指数変化を分解する架空例

架空のpercentage-point寄与です。合計は+1.00pt。実際は正式なウエイト、return type、企業行動を使います。
01 · FORMULA

寄与度は「大きさ×変化」

時価総額加重型の一次近似銘柄寄与度(percentage point)≒ 期初ウエイト × 銘柄return指数return ≒ 全銘柄寄与度の合計日次・企業行動なしの概算です。production指数と完全一致させるにはproviderのindex shares、float、divisor、return ruleが必要です。

ウエイト10%の銘柄が5%上昇すれば、概算寄与は+0.5 percentage pointです。ウエイト1%の銘柄が20%上昇しても+0.2pointなので、騰落率は後者、寄与度は前者が上位です。ニュースで「上昇率トップ」を指数上昇の原因とする前に、ウエイトを掛けます。

寄与率という言葉は、指数変化全体に占める割合を指す場合があります。指数が+1%で銘柄寄与が+0.5pointなら50%です。ただし正負が相殺される日、指数変化がゼロに近い日は比率が極端になるため、まずpercentage-point寄与を表示します。

02 · INDEX TYPE

株価平均型はindex pointsで読む

price-weighted indexでは、調整後株価の変化を除数で割ってindex-point寄与を求めます。高価格銘柄の1円変化が大きな影響を持ち、株式分割やprice adjustment factorの変更があるため、単純な企業時価総額ウエイトでは再現できません。日経平均の寄与を扱うなら、provider公表の調整後価格・除数・構成情報を用います。

percentage-point returnとindex-point changeを混同しないでください。指数が1,000point上昇しても、元の水準が40,000か10,000かでreturnは違います。表の列名に「index points」「percentage points」「% return」を明記します。

三つの単位
単位答える問い注意点
% return銘柄・指数が何%動いたか水準から計算する比率
percentage-point contribution指数returnへ何ポイント加えたか合計が概算index return
index-point contribution指数値を何point動かしたか指数水準・除数に依存
03 · AGGREGATION

銘柄から業種・国へ集計する

銘柄寄与をsector、country、sizeへ合計すると、指数の上昇が一社、一業種、広い市場のどこから生じたかを比較できます。分類は同じtaxonomyと日付を使い、複数share classを企業単位でまとめるか明示します。上位寄与と下位寄与の両方を示すと相殺が分かります。

sector returnだけでは寄与を表しません。sectorが5%上がっても指数内ウエイトが2%なら寄与は約0.1pointです。反対に40%のsectorが1%上がれば約0.4pointです。return、weight、contributionを三列で表示します。

04 · PERIOD

複数日・配当・rebalanceを処理する

期中にウエイトは価格変化で動き、rebalance、float更新、追加・削除も起きます。長期間を単一の期初ウエイトで計算すると誤差が増えます。日次寄与を連鎖し、変更日の前後で正しい構成ファイルへ切り替えます。total returnなら配当、global indexなら為替寄与も定義に沿って扱います。

日次寄与のpercentage pointを長期間で単純合計すると、複利cross-termが抜けます。目的が「各日のheadlineを説明」なら日次合計でも近似できますが、「期間returnを厳密配分」するならBrinson系やlog returnなど採用手法を説明します。方法を変えて結論が安定するか確認します。

05 · WORKFLOW

再現できる寄与度レポート

入力にはdate、ticker、index sharesまたはweight、price return、dividend、currency、classification、corporate action flagを持たせます。上位正寄与、上位負寄与、sector合計、残差、使用benchmarkを出力し、残差が大きい日はデータ時刻や構成更新を点検します。

ウエイト方式で式を選び、市場の広がりで参加銘柄数を重ねます。背景要因はMacro Research Workbenchで同じ時点へそろえ、寄与の算術結果とmacro仮説を別欄に保存します。

06 · WORKED EXAMPLE

3銘柄の寄与と残差を計算する

架空指数で期初weightがA社50%、B社30%、C社20%、日次returnがそれぞれ+2%、−1%、+0.5%なら、概算寄与は+1.00、−0.30、+0.10 percentage point、合計+0.80pointです。指数の正式returnが+0.79%なら0.01pointの残差が残ります。rounding、配当、指数用株式数、価格時刻、corporate actionを順に確認します。

期間を2日へ延ばすとweightは初日の価格変化で動きます。初日weightを2日目にも固定すると、特に大きく動いたheavyweightで誤差が増えます。各日のbeginning weightを使って日次寄与を保存し、期間配分には採用したlinking methodを明記します。説明文には上位正寄与と上位負寄与の両方を入れ、net結果だけで市場の広がりを判断しません。

よくある質問

寄与度が大きい銘柄は最も上昇した銘柄ですか?

必ずしもそうではありません。寄与はreturnとweightの積なので、上昇率が低くてもweightが大きければ上位になります。

寄与度の合計は指数騰落率と一致しますか?

同じ定義・時点の正式データなら近づきますが、rounding、配当、為替、企業行動、期中ウエイトで残差が出ます。

日経平均の寄与度もweight×returnですか?

概算weightは使えますが、厳密には調整後株価変化とdivisorに基づくindex-point寄与を確認します。

寄与度から値動きの原因が分かりますか?

誰が指数を動かしたかは分かりますが、なぜその銘柄が動いたかという因果は別の調査が必要です。

根拠資料と確認先

  1. S&P Dow Jones Indices — Index Mathematics Methodologyウエイト、指数return、divisor、contributionの数学。
  2. 日本取引所グループ — TOPIX浮動株時価総額加重と指数用データの公式入口。
  3. Nikkei Indexes — Nikkei Stock Average Guidebookprice-weighted index、price adjustment factor、divisor。
  4. Nasdaq — Global Index Policies指数methodology、構成・weight情報の公式入口。

編集方針: 公開情報のうち、中央銀行・監督当局・国際機関などの一次資料を優先して確認しています。制度、取引条件、発表時刻は変わるため、実際の判断前にリンク先と利用先の最新情報を確認してください。

重要事項: 本記事は株価指数の仕組みを学ぶための一般的な情報で、特定の商品・銘柄の推奨、売買シグナル、利益の保証ではありません。指数は直接保有できず、連動商品には価格変動、為替、流動性、信用、レバレッジ、費用、税制など固有のリスクがあります。指数提供者の最新メソドロジー、商品説明書、監督当局の情報を確認してください。